東陽町にあるイタリアン「コンメディア」でディナー。
「ブラータチーズ、16ヶ月熟成フランス産の生ハム、猪のサラミ」
希少なシチリア島トラーパニの早積みのオリーブオイル「オーリオ・セッテンブリーノ」の爽やかな青さがフレッシュなチーズ、旨味のあるハムを引き立てる。
「パン」
出来立て熱々での提供、冷めても外側カリカリ、中はフワフワの美味しいパン。
「高知県産縞鯵」
1週間熟成、塩とリグーリア州のオリーブオイル。この厚みでの提供が素晴らしい。ギリギリを攻めた舌に絡むねっとりした脂と旨み。イタリアンで刺身のこのクオリティは凄い。
「昆布盛産バフンウニとスミイカのカッペリーニ」
下にフィレンツェナス。昆布を沢山食べて育った盛り盛りの絶品ウニが強烈ですが、イカの食感、太白胡麻油で揚げたナスの風味が素敵なアクセント。
「本ししゃものフリット」
何年かぶりにいただく立派な本ししゃもにテンションが上がります。セモリナ粉でふんわりと旨みを封じ込めたジューシー仕上げ、頭から尻尾までまるごと絶品。
「ズワイガニとトマトの手打ちタリオリーニ」
天美卵を使用したタリオリーニ、甘味と酸味とパスタの美味しさ。口直し、一時休憩の感も。
「ポルチーニ茸のラガーネ」
ラガーネは卵を使わない、うどんのような素朴な手打ちパスタ。芯がとろとろになるまで炒めたポルチーニが絶品。
「岩手県産松竹と秋刀魚のリゾビアンコ」
茹でただけのシンプルなお米料理ですが、松茸が主役。やはり上質は松茸は香りのインパクトよりも味と食感の個性が素晴らしい。
「菊池源吾牛のシャトーブリアン」
熊本県の菊池源吾牛は初めていただきました。普段はサーロインが多いそうですが、なんとシャトーブリアン!菊池源吾牛は手についた脂が水でも流せるほど、融点の低く綺麗な脂だそう。非常に柔らかく、今まで食べてきた牛とは異なる、ピュアで透明感のある香りと味わいで絶品。しかもお代わりまでいただき最高です。
「アラビアータ100g」
全てイタリア素材を使った辛さの心地よいアラビアータは、今まで食べたアラビアータの中で一番美味しかったかも。好きな量だけいただけるサービスは、食いしん坊には嬉しい限り。
「パンナコッタ、ヨーグルトのシャーベット、晴王(シャインマスカット)」
デザートもしっかりで大満足。
沢山食べるシェフは、お腹いっぱいにならなかった時の寂しさを知っているので、提供する料理も必ず量が多い。そしてキッチンが綺麗なお店は間違いなく食材を大切にするお店。最近ご無沙汰な上質な素材を使った上質な料理はやはり感動があります。料理はもちろん、店名に違わず山口ご夫婦の醸す空気感、奥様の心遣いが素晴らしい。高級イタリアンながらもとても和む素敵なレストランは、心もお腹も満たされます。ごちそうさまでした。
コメント