現代人形劇×クラシック音楽『曾根崎心中』東京文化会館

東京文化会館で現代人形劇×クラシック音楽『曾根崎心中』を拝見しました。

脚本・演出・人形操演：平常（たいら じょう）
ヴィオラ：田原綾子
アコーディオン：大田智美
黒衣：牛頭奈織美、新井彩冬実

「曾根崎心中」「人形劇」という単語のみに惹かれて購入した公演、予備知識無しでしたが、予想と全然違った。平常さんも初見でしたが、人形は和洋折衷なお初のみで、ほぼ一人芝居に近い。おそらく『曾根崎心中』を知らない人のための設計、補足されている場面がけっこう多い。お初の人形は顔と手だけ、下半身がないので、あの場面は説明的な台詞になってしまうのは仕方なし。後日譚のガラスの簪、2頭の紋黄蝶の戯れもいらない。ハードでエモーショナルな文楽好きなので、内容はロマンチック過ぎてあまり共感できなかったのですが、演奏は素敵で、平常さんの演技も良かったような、気も。なかなかに新しい世界でした。