「with 1st season」「with 2nd season」に続き「with FINAL」も拝見しました。
「1景」大見はるか(真白希実、木葉ちひろ、ダンサー4名)
2ndの桜庭うれあさんと似た雰囲気、前回よりも客数も多く、明るい踊りに客席も盛り上がる。笑顔がとても素敵。ボリューミーマラボーの使い方うまくて、柔軟性に富む体に巻きつけてポーズを取る様子はオブジェのように可憐。やっぱり最後の「MIND CIRCUS」はいいな。
「2景」ALLIY(小宮山せりな、ゆきな)
舞台は開拓時代のアメリカ西部のバー、1stの武藤さん、2ndの藤川さんともまた違う表現。やや丸顔で愉快そうな表情がとても良いが、その雰囲気を裏切る格好良さ。途中の広げた両手を30度ほど傾けクルッと回る飛行機ダンスが可愛くて好き。ビール瓶、カウボーイハットの使い方。腰の銃のタトゥーが本物だとしたら、これはALLIYさんのための演出か。最後のカットアウトの勢いの良さも印象的。ALLIYさんのファンの名称は「ありんこ」、だとか。
「3景」木葉ちひろ(空まこと、小宮山せりな、ALLIY、大見はるか)
2回目の木葉さんですが、金髪長髪、小麦色の肌、高身長で圧倒されるスタイリッシュさ。曲に合わせた扇情的なふりつけ、花道から舞台へ移動する盆上で足を組んで座る姿にしびれた。
「4景」ゆきな(ダンサー4名)
唯一「2nd season」とダンサー変わらずですが、やり続けているだけあり、ダンサーの方とのコンビネーションが向上している。小柄ながらも体全体で踊る様子に好感触。全景の中で陽な楽しさを一番感じる。
「SPECIAL STAGE」真白希実
オペラ『カルメン』のアリア「ハバネラ」に乗せた剣舞、女剣士、ディズニー映画の『ムーラン』のような印象も。下手をすればコント的な笑いになりそうですが、そうならないのがロック座マジック。
「5景」小宮山せりな(真白希実、空まこと、大見はるか)
「2景」で踊っていた良い意味で素朴で動きもキレていたとは言えない女性の景、チラシの顔が全然違う。。。今までと同じ教会のシスター、印象が薄かった1st, 2ndよりも賑やかな印象を受けたのはクリスマス仕様?赤と緑のアフロのせいだけではないのかも。中盤から全く違う演出、盆の上から吊り下げられる黒い塊を丁寧に解くと、三つ編み状に結ばれた白く、太く、長い2本の白布、その布を左右から纏い、長い祈り。小柄で童顔、無垢な笑顔、衣装を脱いだ瞬間の驚き。続く全く想定外で規格外、非現実的な光景に涙止まらず!「エアリアル・シルク」、凄い凄い、と声が漏れる。3m上空で裸の女性が高速回転する風景など今まで想像したこともなく、肝を潰すとはこのことか。これも当て書きなでしょうか、流れる「アメイジング・グレイス」、シスターからの昇天はやばい、やば過ぎる。心を鷲掴みされるほどの感動。
「6景」空まこと
ベテランの風格、憂いを帯びた親しみやすい笑みが素敵。一糸纏わぬ姿で振られる最後の虹色のリボンも良い。シンプルですが、とても良い。
「7景」真白希実(ALLIY、ゆきな、木葉ちひろ、ダンサー4名)
引退公演にして初めて拝見。トリの方に多い端正な顔の能面系ですが、とても綺麗な踊り子のプロポーション、足の筋肉は厳しい鍛錬を表している。そして完璧なトップスター感。シルクハットとタキシード風ドレス、ゴールドのグリッタードレス、真紅の毛皮風衣装、久々に向上する盆、赤と緑のスタイリッシュな照明と優雅な踊りは神々しい。少し切ないミュージカル曲の「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」から『グレイテスト・ショーマン』の「カム・アライブ」のポジティブな歌詞は引退公演のラストに相応しい。難しい振り付けを涼しい顔で踊る真白さん、ここにも最高の粋があった。素晴らしい。
「フィナーレ」
余韻に浸れるフィナーレ、2回目公演は最後にリボン投げも。今回は踊り子さんの配役、流れが抜群に良く、皆輝いていた。そして、いつも目で追ってしまう格好良いダンサーの名前はユリさん?『天守物語』も良いですが、「with FINAL」も良い!今年出会えて一番良かったと思えるロック座、人生の喜びが広がりました!
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