令和7年5月文楽公演 第三部『平家女護島』シアター1010

北千住の「シアター1010」で令和7年5月文楽公演 第三部『平家女護島』シアター1010を拝見しました。

配役

「文楽名作入門」と題した第三部ですが、配役は豪華、最初に入門「名作『平家女護島』の魅力を探る」というコーナーがありましたが、パネルと音声のみの超簡単な解説で魅力を探ろうとしているようには思えません。文楽の『平家女護島』は5年半ぶり。勘十郎さんが俊寛初役とは驚きです。歌舞伎とほぼ同じですが、「渡海屋」同様さくさく進みます。能『俊寛』の謡がかりの詞章から初まるのが良い、岩山を頑張って降りてくる平判官康頼の可愛さ、歌舞伎のように俊寛の荒屋は無く、海藻も下げていない。勘十郎さんの俊寛はやはり生々しく素晴らしいですが、一輔さんの千鳥がとても良かった。最後の蔦を伝い岩山を登る俊寛の勘十郎さんの妙技による哀れさ、比較的あっさりなだけに感動があるのかもしれません。

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