
歌舞伎座で「十二月大歌舞伎 第一部」を拝見しました。
『世界花結詞(せかいのはなむすぶことのは)』
源朝臣頼光/袴垂保輔:中村獅童(萬屋)
傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク(初音屋)
渡辺綱奥方小夜風御前:中村時蔵(萬屋)
市原野の鬼童丸実は純友一子藤原元純:中村歌昇(播磨屋)
頼光弟源頼信/卜部季武:中村種之助(播磨屋)
初音姫実は白鷺の精霊:尾上左近(音羽屋)
碓井貞景丸:中村陽喜(萬屋)
坂田公平丸:中村夏幹(萬屋)
山姥茨木婆:中村蝶紫(萬屋)
平井保昌:澤村精四郎(紀伊國屋)
伊予掾藤原純友の霊:市川青虎(沢瀉屋)
蜘雲阿闍梨:市川猿弥(沢瀉屋)
和泉屋女将おしき:市川門之助(瀧乃屋)
開演10分前よりAI獅童さんの挨拶から。序幕は初音ミクさん以外、主要人物全員登場のだんまりから、後ろのバンドの意味が謎、照明が明るいのでだんまり感は薄い。前半は古典っぽい雰囲気が強め、『関の扉』部分の歌昇さんと左近さんの活躍が素晴らしく、そこだけ見られただけでも来た甲斐がある。時蔵さんの出演場面は少なめ、もう少し拝見したかった印象。徐々に大きくなる子供たちには流石にほっこり。最後の懲悪部分は意外と唐突であっさり、お祭りコールでも冷静に対応する役者に好感が持てる第一部でした。

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