たまたま見つけた森下のフランス(創作)料理店「uto」でディナー。
「始/水茄子 真螺」
水茄子、ツブ貝、下に焼き茄子のピュレ。爽やかさとコクのバランス、バニラオイルのほんのり甘やかな香りがとても良いアクセントになっています。次に期待できる前菜。
「冷/ 瓜南瓜」
トビウオって夏が旬なのか。初めて知りました。ズッキーニ、夏みかん、クリームチーズ。旬とはいえトビウオはあまり美味しさを感じる魚ではないよう。こちらも素材の組み合わせは好感触。
「蜆/蕃茄 蟹」
蜆の冷製フラン、貝柱、白木耳の餡、トマトジュレ。冷たいですが、旨味もしっかり、木耳の小気味好い食感も爽やか。
「温/鮎 白瓜」
鮎のヴルーテ、角切りの白瓜、黒オリーブのソース。定番の胡瓜や西瓜ではなく白瓜を使っているのが良い。鮎の瓜科の香りは正直わかりませんが。。。
「肴/鱚 発酵乳」
酒飲みにも嬉しい肴的一品。蕎麦粉のベニエ、カカオニブ、パプリカパウダー、水切りヨーグルト/玉ねぎ/ケッパー/ハラペーニョなどを使ったタルタル。さっくりとしたベニエの食感と香りにタルタルソースが素敵な調和。
「魚/鱸 萵苣」
レタスと白ワインのソース、スティッキオ(フェンネルの日本改良種)。
「肉/キャラメルコーン マンゴー」
鴨、つるむらさき、コーンのキャラメリゼソース、マンゴーのソース。やや硬いですが、旨味も感じられる鴨。2種のソースも美味しい。
「〆/新生姜 鱣子」
茗荷、新玉ねぎ、カレーの香りのカッペリーニ。
「甘/梅 扁桃」
芋茎のコンポートの下にアーモンドのグラス、カンパリのジュレ、青梅のソルベ。デザートもボリューミー、どれも丁寧に作られているのが伝わります。
そしてお会計の際に吃驚、このコースで5,800円だとか。良心的過ぎる。フランス料理ベースだそうですが、シェフ曰く「何でも屋」だとか。この価格で満足感を出すにはそれが正解かと。シェフのご主人、サービスの奥様お二人の醸すムードもとても良く、またお伺いしたいと思える素敵なレストランでした。ごちそうさまでした。
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