「6月中席 昼の部 初代林家三平生誕百年記念興行 主任:林家三平」浅草演芸ホール

浅草演芸ホールで「6月中席 昼の部 初代林家三平生誕百年記念興行」を拝見しました。

前座「桃太郎」三遊亭歌ん太
開場後から賑わっており、これくらいウケると気持ち良さそう。
「北斎の娘〜シーボルトの注文」林家あんこ
隅田川の反対側から自転車でやってくるということですが、暑いせいか照りが気になる。シーボルトの英語をことごとく勘違いする北斎の娘のお栄が可愛い。聞いたことのある演目ですが、前回より楽しめる。
「ミクロマリスト」柳家わさび
賃料月700円、二畳の部屋に引っ越してきた男、倉庫を改造したような同じ集合住宅には一畳住まい、半畳住まい(天井も半分)、さらにはカバンの中に住んでいるエスパー伊東のような人もおり、一条の光、商売繁盛などそれぞれが最後にかますダジャレが楽しい。下げは「鞄を見りゃわかるだろ、ボストンでございます」
「漫談」寒空はだか
CD化もされている『東京タワーの歌』、のんびり聞ける。
「つる」ニツ目昇進さく平改メ林家咲太朗
林家たい平さんのご子息、二つ目になり名前も変わったそう。声は大きいが調節ができていない印象。
「電車風景」林家たけ平
小噺の連続ですが、三平師匠より面白い。マクドナルドで集団の女子高生の注文「アイコ18」からの「のぶ子78」、コンビニの意見箱に駐車場を広くしてと投函したら、コンビニがなくなり全部駐車場になる話など。
「民謡」立花家あまね
1人での高座は初めてですが、ちょっと無理な笑顔が可愛いく、ファンも増えそう。よく通る大きいお声で尾鷲節、東京タワーの歌、淡海節、品川甚句を披露。
「勘定板」林家木久蔵
下ネタがキャラに合っている。下げは「江戸の勘定板、車仕掛けになってんだ」
「大安売」林家うん平

「漫才」ロケット団
「悋気の火の玉」春風亭正朝
「ぼやき酒屋」林家種平
初めて聞く演目でしたが爆睡。
「余談」林家ぺ-
ピンクのギターで津軽海峡サザエさん。
「鉄の男・序」柳家小ゑん
関根勤さんとは学生時代から友達で、初代三平師匠に引き合わせたのは小ゑん師匠だとか。
「無精床」柳家小さん

「箱入り」林家つる子
初めて聞く演目、不器用で純粋過ぎるお静がつる子さんのニンにぴったりで面白い。庭の水撒きで、両国橋を越えてしまうとは。下げは「はい、家事(火事)手伝い」
「ゲスト」関根勤
椅子に座っての三平師匠との思い出トーク。関根さん71歳!?若々しくスマートな姿にびっくり、話も面白い。三平師匠、長嶋監督(日立のパソコン、フローラのCM、ゴルフコンペ)、馬場さん、加山雄三さん(椿三十郎の撮影でうどんを食べて田中邦衛さんと共に三船敏郎に引っ叩かれる)、女優の身長の話など。身長と「志ん朝」がかかっていることになかなか気付かない三平さんが流石です。
「扇の的」春風亭小朝
途中で小噺を挟んで、圧倒的に上手い高速な喋りとテクニック。やはり凄い。
「お菊の皿」林家正蔵
「曲芸」翁家勝丸
時間が押しているため高速で、失敗連発で爆笑。
「好きですヨシコさん」林家三平
遠峰あこさんのアコーディオンをBGMに歌謡と漫談?初代の三平師匠は高座で伝説を聞くのみで、落語を聞いたことはありませんが、これでいいのか、いやこれで突き進むしかなく、それが凄いのかも。あまり笑えませんが、客席はそこそこ笑いも起こっており、二代目(落語家の息子)が大勢登場する賑やかな興行でした。

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