「三遊亭兼好芸歴25周年記念公演 まるっと兼好 ゲスト:立川志らく」銀座ブロッサム

「三遊亭兼好芸歴25周年記念公演 まるっと兼好」銀座ブロッサム
銀座ブロッサムで「三遊亭兼好芸歴25周年記念公演 まるっと兼好」を拝見しました。

「対談」三遊亭兼好、立川志らく
志らく師匠がTBSテレビ「ひるおび」を休んで来たという話など。お若く見えるけど、もう還暦なのか。志らく師匠は三遊亭楽春さん、柳家一琴さんしか友達がいないという話、談志師匠から「お前だけは馬鹿になるな」と言われた話、兼好師匠のファンには良い人(こだわりが無い人)が多いという話など。兼好師匠のお話をもっと聞きたかった。

前座「寿限無」三遊亭まんと
最近よく出会う前座さん。下げは「おじさん、学校夏休みになっちゃった」

「辰巳の辻占」三遊亭兼好
「五代目円楽一門会」という名前が根付かず「円楽党」で通っているからこれからは「旧円楽党」、そしてこっそり三遊亭圓生を襲名して「旧兼好」で世渡りしようという楽しいマクラから。若旦那とげんちゃんと辰巳遊女のお玉の話。お玉の本当の思いが知りたくて心中しようとする落語でよくある展開。辻占煎餅の情けない占いが楽しい。男は叔父さんのアドバイスで吾妻橋で心中とするも、その橋でさっさと済ませよう、と言う軽いお玉が可愛くて強い。下げは「何を言ってんだね、生まれ変わってから初めてじゃないか」

「死神」立川志らく
おそらく7年ぶりくらいに聞く志らく師匠の死神は特に印象に残らず。呪文は「アジャラカモクレン大麻グミ 立川談志にプレゼントしたい」、下げは「今日がお前の新しい誕生日だ。祝ってやるよ」

「質屋庫」三遊亭兼好
日大は期待を裏切らない、日大出身者は心が広いというマクラから。枝雀師匠のCDでよく聴いている落語、筋はほぼ同じですが面白い!臆病者の番頭の描写が素敵、帯の話や最終的に嫌いな塩辛が意外と美味しくなるのも最高。熊五郎を呼びに行った定吉の超適当な話、熊五郎の酒と沢庵の自白も爆笑。最後の相撲は菅原道真の掛け軸が行司で、タンスが引き出し(そういう決まり手はないよう)で勝つのも良い。下げは「また、流されそうじゃ」

初めて兼好師匠の独演会にお伺いしましたが、志らく師匠が、落語家の中でこんなに優しい人はいない、とおっしゃる通り、全く緊張感なく気軽に楽しめ、そして間違いなく笑える。またお伺いしたいです。

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