交詢社通り沿い、クリスチャン・ルブタンのある路地奥のビル地下にあるフレンチ「仏蘭西料理 誠」において、お盆期間中にひっそり開催されていた昼から呑める「銀地下パラダイス」にお伺いしました。通常はゴールデンウイークの開催ですが、コロナ渦で中止になりお盆に延期されたそうです。栗原誠シェフは有楽町のグランメゾン「アピシウス」で20年ほど仕事をしていた方、銀座の「仏蘭西料理 誠」は2020年9月で開業5周年です。
「ウサギとウズラのテリーヌ」
内臓もたっぷり入って、濃厚で美味しいテリーヌです。野菜も美味しい。ここから通常は味わえない洋食メニューを色々いただきます。
「マカロニシーフードグラタン」
見た目は普通のグラタンですが、誠シェフのセンスとフレンチのエッセンスが感じられます。クエ、ハタ、カサゴの粗を使ったソースの柔らかな旨味。
「タブリエ・ド・サプールのカツサンド」
これも面白い!タブリエ・ド・サプールは「兵士のエプロン」という意味のリヨンの郷土料理、ハチノスのパン粉焼きです。トマト煮込みのような仕立て。パンが流行りの高級食パンでなく普通の食パンというのも、緩々として良い。ハチノスがブワッとしてるので少し食べにくいですが、一気に頬張ります。
「銀地下ナポリタン」
太麺を使ったナポリタン。以前丸の内のビストロ「オシオ」で食べたナポリタンより断然旨い。隠し味にコニャックが使われているそうな。最近休止中の水木限定ランチに見られる串カツ、ロールキャベツ(シューファルシ)、ハンバーグなど下町情緒感じるフレンチなら右に出るシェフはそういらっしゃらないのでは。下町出身は伊達ではありません。
「フランス ヴァンデ産ウズラのリードヴォー・ファルシ、ジロールのソース」
おっ、リードヴォーが詰まっているのは初めてです。仔牛の胸腺とガチョウの肝臓を詰められるウズラの気持ちはいかがなものでしょうか?ただ、むっちりとしたウズラとフォアグラのコク、ふわふわのリードヴォーの相性ばっちりで旨い。香りの良いジロール茸も好き。ウズラも好き。
お店の方には「炭水化物ばかりですが大丈夫ですか?」と心配されましたが、大満足の仕事中昼呑みパラダイスでした。「仏蘭西料理 誠」は、もともと銀座のクラブのお客様が多いので、なかなか大変そうです。ランチも再開したらお伺いしたいです。いつもありがとうございます。ごちそうさまでした。
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