歌舞伎鑑賞が飛んでしまったので、南阿佐ケ谷のとんかつの名店「とんかつ成蔵」にお伺いしました。庶民食のとんかつですが、予約サイト「OMAKASE」で予約しないと入店できない、とは凄い世の中です。
豚の種類は3種で、雪室熟成豚、岩中豚、TOKYO-X。日によってあったり無かったのようですが、本日はTOKYO-Xのヒレカツを選択。注文後もお店の外に置かれたベンチに座り20分ほど待ち、ようやく店内に案内していただけます。とんかつは5分ほどで到着。
「TOKYO-X シャ豚ブリアンかつ(2個)120g」
120gなので大したサイズではないかなと想像していたのですが、思いの外ビッグサイズ。衣が白いのは低温調理で時間を掛けて揚げているため。シャ豚ブリアンはヒレ肉の中央部の太い部分、とんかつ成蔵のオリジナル名称かつ名物だそう。
均一に火が通ったほのかに赤いジューシーな断面。衣のパン粉も見るからにざっくりしており、美味しそうです。
実際食べてみて驚きました!驚愕の柔らかさと、どばっと溢れる上質な肉汁、これは旨い!口の中に一気に広がる豚肉旨味爆弾。歯が無くなっても安心な、とんかつ至上最高の柔らかさ。もうちょっと頑張ればお口で溶けそうな勢いです。衣はザクザクしてそうに見えましたが、そんなことはなく非常に繊細で優しく、お肉との調和も最高。素晴らしい。肉の旨味がたっぷりあるので、そのままでも十分美味しいですし、使うならソースでなく岩塩。ごま油もお勧めだそうですが、この肉には合わない気がしました。
定食は豚汁、切り干し大根、漬物付き。
とんかつ以外は普通です。キャベツも変わったカットの仕方。細切りで柔らかく仕上げてあります。ちょっと残念なのは、少し時間が経つとキャベツの水分(肉の水分もあるかも)がとんかつに移って、せっかくの衣が水分を吸ってしまうことでしょうか。もったいない。
アラカルト追加「鶏もも肉カツ、鱈の白子カツ」
鱈の白子はあまり美味しいとは思わなかったですが、鶏ももは旨い。もも肉らしい弾力性は残しながらも、もの凄い柔らかさ。豚肉同様に肉汁たっぷり。何も付けずに、そのままで全然問題ありません。とんかつ屋なので、やはりとんかつが最高。記憶に残る美味しさ、けっこう沢山食べましたが、後味も爽やか。値段は高いですが他では食べられない、食べる価値のある成蔵のとんかつでした。
せっかく阿佐ヶ谷まで来たのでどら焼きが有名な和菓子店の「うさぎや」にもお伺いしました。日本橋と上野にある「うさぎや」のどら焼きはいただいたことがあるのですが、阿佐ヶ谷のは初めてです。
「どら焼き、うさぎ饅頭、みそ饅頭」
パッケージもうさぎ。うさぎ饅頭のビジュアルが可愛過ぎ。和菓子はあまり食べないので、比較はできませんが、どれも丁寧に作られている印象。
やっぱりどら焼きが美味しいです。見た目はそんなに大きくないですが、中に粒あんがたっぷりで食べ応えも十分。
食感に富んだ餡子に香りの良い皮のバランスも素敵でした。美術館も演劇も休業なので、もう食べるしかありません!いっぱい食べて免疫力アップで乗り切ります。
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