先日、とある日本料理店にお伺いした際、たまたま同席させていただいた「トシ・ヨロイヅカ」の鎧塚俊彦シェフ。お酒も入っていたこともあるかもしれませんが、素敵な話好きの面白関西人、周囲の人を巻き込む力のある、とても魅力的な方でした。そんな訳で、10年ほど前、都内のケーキ店巡りをしたいた際、六本木店でいただいたきりでしたので、久々にお伺い。最近は京橋店でレジ打ち業務をされているとのことでしたが、本日は残念ながら別店舗にいらっしゃるとのこと。ランチ代わりに色々購入。
「ベルナール」
大好きなピスタチオ。チョコとピスタチオは定番の組み合わせ。ごくしっとりと仕上げたムースは、それほどピスタチオの風味は強くありませんが、中に入ったピスタチオナッツが補完。最下部のザクザクしたフイヤンティーヌもアクセントとなり美味しい。
「サンマルク」
フランスの伝統菓子だそうですが、初めていただきます。無骨な見た目ですが、5〜6層程度になっており以外と繊細。キャラメリゼしたスポンジの下の分量の多いバニラ&チョコクリームはかなり軽めで食べやすく、ほのかにオレンジリキュールを効かせてモダンかつエレガントな仕立て。
「ババ」
お勧めをお伺いすると季節的に最後のイチゴ系を押されたのですが、イチゴにそう魅力を感じないため好物のババ(サバラン)を選択。レストランで食べる印象のババ、持ち帰り用はあまり期待していなかったのですが、思いの他、美味しくてびっくり。見た目よりずっと柔らかなブリオッシュ生地も驚きがあり、先ほどのサンマルクと違い、ラム酒のパンチが効いており旨い。好物のイチジクを使用しているのも好感触でした。
「シュー・ベイザンヌ」
普通のシュークリームもあったのですが、口にナッツ詰め込みすぎて、どないもこないもあきまへん。という声が聞こえてきそうな(鎧塚シェフは京都出身)可愛いビジュアルにも惹かれます。色んなナッツてんこ盛りでナッツ好きには堪りません、中ははたっぷりのナッツのプラリネクリーム、その下にはカスタードクリーム。しっとりしつつも食感の良いシュー生地も美味。クリームの味が弱く感じられたのは4個目だからでしょう。次回は1個目にいただきたいですね。
以上20分で完食。ケーキのテイクアウトは滅多にしないのですが、美味しく食べられるのは4個まで。どれもしっかり作り込まれており美味しく、特にババがお気に入りでした。甘いものは、食事とは別の角度で幸せな気分になります。鮨屋などと違い、ケーキ店はシェフが店頭にいらっしゃらない場合がほとんどなので、お人柄を知ると−好意を持っている場合に限り−より美味しくなるような気がいたします。サロンが再開されたら、またデセールをいただきにお伺いしたいと思います。ごちそうさまでした。
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