日本舞踊「坂東玉三郎 お話と素踊り」すみだトリフォニーホール

日本舞踏「坂東玉三郎 お話と素踊り」すみだトリフォニーホール
錦糸町駅前のすみだトリフォニーホールで「坂東玉三郎 お話と素踊り」を拝見しました。会場は満席で大盛況、5月から7月に延期されましたが、歌舞伎座での『桜姫東文章』が終わって、玉三郎さんもワクチンを2回打ち終わった後のタイミングでとても良かったです。

まずは坂東玉三郎さんの「お話コーナー」から、1時間30分の公演で、お話が1時間と長めでしたが、素の歌舞伎役者さんを拝見するのは初めてでしたので非常に興味深く。東文章で二役の仁左衛門さん、私よりも年が上なのに大変だったね、という他人事な感想から、於染久松の7役早替わりの大変さ。朝は鰻丼が食べたいと思っていたが、途中で親子丼に変わったり、舞台の上で休憩してるというお話が楽しい。仁左衛門さんは朝あまり食べないタイプで、玉三郎さんは朝沢山食べるタイプ、朝、三重弁当を食べてる玉三郎さんを見ての、仁左衛門さんの感想爆笑。質問コーナーの読み手はお弟子の坂東玉朗さん、女形はいくつになっても若旦那と呼ばれるんですね。「玉三郎を脱ぎ捨てる瞬間は?」「お客様の前以外では、だから1人の時間が大切」「家事はしますか?」「お掃除は好き、料理はしないけど、好きな器に綺麗に盛り付けるのも好き、洗い物もする。よって家事は意外とする」「化粧のやり直しはしますか?」「しない、眉毛が一番難しくて修正することはあるけど、やり直しっ子でなく修正子」「必ずやることは?」「朝は小松菜ジュースに緑茶、舞台前に発声練習、夜は柔軟体操」「歌舞伎俳優でなかったら宇宙に関わる仕事に着きたいと仰っていた玉三郎さんが無重力で舞うとしたら?」「舞は重力を意識することが大事、重力を感じる瞬間と感じない瞬間の差が魅力、無重力で舞うとしたら天女」「桜姫東文章で焚いたていたお香は?」「中村壱太郎君の祖母(?)にもらったお香、伽羅が好きだけで手に入らない、白檀は甘すぎて苦手な方もいるし、、、正覚にも伽羅が入ってるので使っていた」「素人でもできる健康に良いことは?」「年とともに立ち座りが苦しくなってくるので、ゆっくりスクワット、背骨を意識してストレッチ、食べ過ぎない(爆笑)」などなど、ご自身でも普段はどっかに飛んでることが多いと仰っていましたが、話があちこち飛んだり、独特の間、手付き、ムードがとても素敵でした。

続いては地唄作物『勤行寺(こんきょうじ)』、富山清琴さん、ご長男の富山清仁さんによる演奏です。出は勤行寺の僧の真面目なお話かと思いきや、珍しい笑える地唄。前半は清琴さん、後半は清仁さんの唄で。早口言葉が何回も出てきたりとても楽しい。賑やかな内容には南妙法蓮華経が似合うのでしょうね。

続いて地唄舞『雪』、歌・三絃は富山清琴さん、箏は富山清仁による演奏。歌舞伎役者の素踊りは珍しい、薄く鼠色に染めた白地の着流し、金地の帯、左右に蝋燭2本、3月にも歌舞伎座で拝見しましたが、悲しく、しっとり、最後の後ろ姿に前回は感じなかった未来への決意を感じました。やはりあっという間、短いです。しかしながら希少な機会、とても良い時間を過ごさせていただきました。

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