「弁財亭和泉30周年記念落語会 with こみち・律歌・きよ彦・美馬」日本橋社会教育会館

「弁財亭和泉30周年記念落語会 with こみち・律歌・きよ彦・美馬」日本橋社会教育会館

人形町の日本橋社会教育会館で「弁財亭和泉30周年記念落語会 with こみち・律歌・きよ彦・美馬」を拝見しました。

「寿限無」柳家しろ八
和泉さんのご主人の柳家小八師匠のお弟子さん、なかなか複雑で面白い関係性ですが、和泉師匠に出稽古して習った寿限無、久しぶりに掛けたためか、美馬さんの緊張をほぐそうとしたためか、単なる緊張のためか、パイポもなかなか出てこないぐだぐだ寿限無が逆に面白い。
「エステサロン」鈴々舎美馬
サイコな早乙女愛(ラブ)が登場する新作落語。しろ八さんのマクラのアシストも効いて、こみち師匠の本名が「愛」なのが楽しい。
「紙入れ」柳亭こみち
美馬さんと低身長ツートップだそう。間男の出てくる話は実は女性の落語家に向いていると気づいたということから。気持ち悪い動きとイントネーションの新造に爆笑。

トーク「この20年思い出ぽろぽろ」
和泉師匠への敬意あふれる10分延長して30分のトークコーナー。律歌さんの弟子入り時の話にうるっと。プーク村と本土の話、きひ彦さんと和泉師匠の遊びの話、時にぶっ込んでくるこみち師匠の熱い話など。素晴らしい和泉師匠の姿が感じられました。

「反抗期」林家きよ彦
ヤンキー娘のエリカとママの話。元ヤンの肩書きが東大や早稲田出身などより強いというのに妙に納得。下げは「パパは今、反抗期なのよ」
「猫の皿」三遊亭律歌
「井戸の茶碗」を和泉師匠とリレー落語した話から。きっちり古典落語。
「影の人事課」弁財亭和泉
人形町界隈で働いていたいうことから、とある会社の総務人事部の話。最初のパソコンの所作から引き込まれる。サービス残業しまくり疲れ切っている松浦さん、専務の息子の山口君、セクハラ体質の鎌倉部長。前半は笑い少なく舞台を見ているような感覚。途中から落語を聞くのを違法行為のように感じており、残業も落語もこじらせているのが判明。途中から管理人の女性と同じ気持ちで、松浦さんを全力で応援したくなる。終盤の「大工調べ」のアレンジした啖呵も効きごたえ十分。女性ならではの、現代に生きる多くの人にグッとくると思われる新作落語でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました