「PEACE LOVE ROCK Vol.1」浅草ロック座

「PEACE LOVE ROCK Vol.1」浅草ロック座
以前から気になっていた浅草ロック座へ。浅草の六区にあるからロック座なのか。映画などで見る通り、舞台中央から客席に伸びる「花道」、その先にある丸い部分は「盆」という。そして盆は回転し、昇降する。平日の午後14時からの公演にもかかわらず最終的には8〜9割ほどの入り、4回公演なのですが、入れ替え制ではなく、再入場も可能というのは嬉しい。

「1景」木葉ちひろ(宮野ゆかな、樋口みつは、ダンサー4名)
音響が大きくてびっくり、スリムなブラックスーツにスカルマスクでステキに登場、初見の初見なので動揺とともに感動!周りにマスクをした同じくブラックスーツのダンサーたち。加藤茶氏の「ちょっとだけよ」、最近見た映画『浅草キッド』の雰囲気がよぎっていたのですが否!1人10分程度の持ち時間で最初はダンス、後半はストリップですが、見せ方も大変に清楚で美しく、こういう世界があったのかと脱帽。会場の一体感が素晴らしい。

「2景」鈴木ミント
1人舞台、赤い和装、現代的な日本髪、扇子をクルクル回すのはどうかと思うが、クルクル回って帯を外したその後が良い。ちひろさんのキレのあるダンスの後に、しっとりした踊りがまた良く、涙腺が緩みます。上手から紙テープを投げ、素早く回収するおじさんも格好良い!席は上手前方に座ったのですが、上手の良さは下手袖で着替えている踊り子が見られることくらいか。ダンスを楽しむなら下手側、全体を楽しむなら中央が良さそう。

「3景」宮野ゆかな(松本菜奈実、矢沢ようこ)
孔雀の羽を付けたサンバ衣装、ラメのサングラス、途中でスロットマシーンなどが出て、ハリウッド的なノリ。途中でティアドロップのサングラスに替えるが、踊り子さんに目を惹かれるので少し残念。

「4景」沙羅(ダンサー4名)
修道女?黒魔術師?のような衣装、身体を見るとベテランの様子、ダンスが圧倒的に上手くて引きつけられる。黒い衣装から白い衣装へ。激しいダンスからの、顔を隠しての優美な踊りが素敵。凄い世界だ。

「5景」樋口みつは(松本菜奈実、沙羅、矢沢ようこ、鈴木ミント、宮野ゆかな、木葉ちひろ)
浅草暴走族の総長役、スカジャン、小さいピンクのバイクで爆走とコミカルなステージ。ピンクのベロア風のジャージ、手に木刀、喧嘩に負けて落ち込んでいるのか?尾崎豊のBGMがよく似合う。翌朝は立ち直り、木刀をギターに見立てたり、物語性を感じる。

「6景」矢沢ようこ(沙羅)
舞台に手術台、医者とナースのベテラン2人の絡み。三角形のシャープなお顔立ちに鷲鼻、宝塚の男役のような格好よさ。矢沢ようこさんのダンスも素晴らしいが、やはり沙羅さんのキレのあるダンスと表情が良い。表現力の差なのか、踊りが上手い方が好みかも。

「7景」松本菜奈実(鈴木ミント、木葉ちひろ、樋口みつは、ダンサー4名)
最後の方が一番人気があるのでしょうか。百鬼夜行、豊満な身体で踊りはややもったりか。後で調べて見るとAV女優と兼任、元女優の方が多いようで、そちらの人気も関係しているのか。

「フィナーレ」
ブルーハーツの「リンダリンダ」の乗せて、ミルクボーイっぽい赤いチッックのスカートとバンダナ、緩めのTシャツ、ステージと客席前方の熱心なファンの方々はバンダナぶん回し。

想像していたストリップと全く違い最高、花道もあるし、足を広げて盆の上で停止するのは歌舞伎の見得に通づるし、踊り子の皆さんは正に令和の歌舞伎者ではないか。踊り子全員で良いステージを作ろうという心意気、それを応援する客席、裏方さんたちの一体感が本当良い!浅草ロック座、再訪確実!!

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