新宿歌舞伎町のシアターミラノ座で「歌舞伎町大歌舞伎」を拝見しました。1本目は『正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)』『流星(りゅうせい)』です。
〈正札附根元草摺〉
曽我五郎時致:中村虎之介(成駒屋)
小林妹舞鶴:中村鶴松(中村屋)
〈流星〉
流星:中村勘九郎(中村屋)
牽牛:中村勘太郎(中村屋)
織女:中村長三郎(中村屋)
「新春浅草歌舞伎2024」でも拝見した『流星』、今回はお面ではなく、道具で父、母、子供、姑の4人を演じ分け。お人形のような福々しい長三郎君が可愛い過ぎる。ありがたや。
2本目は小佐田定雄作の新作落語『貧乏神』を題材とした新作『福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)』です。
配役
貧乏神おびん:中村七之助(中村屋)
大工辰五郎:中村虎之介(中村屋)
貧乏神すかんぴん:中村勘九郎(中村屋)
幕開きの音楽が枝雀師匠の出囃子なのにグッと来た。おたき(おきゃぴ)役の方はお笑い芸人かと思えるノリの良さと弾けっぷりでしたが、中村かなめさんという歌舞伎役者、しかも成駒屋。味噌汁タワーも素敵。掃除をしながら古典の所作を入れてくる七之助さんのコメディアンっぷりも楽しい。最後は貧乏神から福の神へ変化しハッピーエンド。幕開きの「昼まま」が盛り上がりマックス、記憶にあまり残らなさそうですが、楽しい舞台でした。
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