銀座で一番好きだったレストラン「盡」の後にオープンしたフレンチレストラン「ル・シーニュ」にお伺いしました。料理名はリストの通り。謎掛けのようなタイトルとなっています。
「ミニヨンズ現る」
左からモナコの郷土料理バルバジュアン、クエのコロッケ、薩摩芋のピューレ、蕗の薹のフリット コンソメジュレ。
「銀座3-7-3」
住所の位置は松屋銀座の裏辺り。そこに設置された花壇のイメージだそう。花壇の下はマツバガニ、甲殻類のロワイヤル。ちょっと心配になってきた。
「TOKIOの空を飛ぶ!?」
アオリイカ、パセリのソース、にんにく、ほうれん草。アオリイカ?イカの中では一番好きなのですが、火入れの失敗?帰りたくなってきた。
「とってもつながる」
あやめ雪かぶ、黄かぶ、めかぶ、ブラックオリーブ、ベーコン。先ほどのイカの料理もそうですが、ナイフとフォークで食べにくい器も問題有り。
ルクセンブルクの小麦を使用した自家製パンはもっちり熱々でとても美味しい。
ただ海藻バターは香りが強過ぎて、しっかりした料理と一緒に食べるには、あんまり好きじゃないのです。
「272.4メートル上昇」
ラングスティーヌ(手長海老)の春巻き、カレー風味に甘辛ソースでエスニックな味付け。この価格の料理にしては、今までの皿全て、素材自体の味がとても弱いです。普通に美味しいけど。
「やぶからスティック」
筍、独活、菊芋、こごみ、蛤。口直し?コースの中の一皿で出す料理でしょうか。付け合わせで十分。
「くさむらまみれ」
クエ、コールラビ、ブロッコリー、松の実、トリュフソース。ソースもそれほど印象的なものではありません。
「14かも..??」
シャラン鴨の胸肉、ネギの根のフライ、ビーツ。普通に美味しいけど。。。ネギの根のフライが変わっているくらいで、皿全体としてのオリジナリティはほとんど感じられません。この価格帯の店で、印象に残る料理が無いのは辛い。
メニューに記載されていませんがコースに入ってますと出していただいたのがこちら。
「ベルナール・アントニー」のモンドール。チーズはあまり馴染みが無いですが、この方のは「レ セゾン」でいただいたことがあったか。ウォッシュチーズ大好き!今日一番美味しかった。
やっとデザート、宝箱に入ったこれは。
大きい黒砂糖かと思ったら凍った黒トリュフでした。
「黒雪」
トリュフアイスに振りかけて。凍ったトリュフ初めていただきました。口の中で解凍された時の香りの広がりは面白いです。
「千疋の卵」
カシス、パッションフルーツ、ライム、イチゴのタルト。
「イスパハンっぽい」
「っぽい」とはいえ、ほぼイスパハンです。
最後のドリンクは芦屋の紅茶専門店ウーフのアールグレイ ヒマラヤスペシャル 蜂蜜入り。この蜂蜜「ウイスキー・ヘザー・ハニー」が面白いお味。蜂蜜にシングルモルトウイスキー「エドラドール10年」を入れたもの。
2万円を超えるコースで印象に残る料理が1つも無いというのはどうしたことか。変わった料理名?も上滑り気味。料理がブレるだけ。全然楽しくない。あまり興味の無いワインは良いものを揃えているそうなので、ワイン好きな方にはとても素敵なお店なのかも。そして「盡」跡ですので、期待し過ぎたのかもしれません。
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