池袋演芸場十月余一会 昼の部「新作ストロング2 主任:弁財亭和泉」

池袋演芸場で十月余一会 昼の部「新作ストロング2」を拝見しました。和泉師匠と鯉八師匠の前説から期待が高まります。

「画期的な男」林家きよ彦
林家ペーと刑務所の慰問に行ったエピソードのマクラに爆笑。ファイヤーファクトリーという画期的な人気ロックバンドのボーカル、タカシの家に遊びに来た幼馴染のユキト君は様々な真実を知ってしまう。下げは「お前ら全然ロックじゃねぇな」「おー!画期的な意見だ」

「ロマンスの神様」昔昔亭喜太郎
最初は女性2人の会話から。上野公園でプロポーズと思いきや、入籍ではなく入門と言われて驚く。下げは「ロマンスの神様に文句言ってたのよ」

「誰にでも青春」春風亭昇々
友達のシイタケと釣りに行った思い出話のマクラから。客席はあまり受けていなかったように思えましたが、男前だし、チュートリアルの漫才ような妄想ワールドが好み。高校三年生の春から1年間の出来事、隣のクラスでサッカー部のマネージャー、鬼塚アダチが好きなシバタくん。放課後アダチの席に必ず座るなど消極的で積極的な行動、妄想が凄くいの好き。個人的にツボを刺激された変態落語は笑えて親近感が湧く。下げは「四度目の春、二度目の高三の春が来た」

「漫才」風藤松原
一番ハマっているかもしれない漫才師、結局一番笑ったかも。冷奴がクールガイ、八匹チワワ、定番の友達になりたい、ことわざシリーズなど笑いっぱなし。

「エド・ギイン」三遊亭ぐんま
日本を江戸時代に戻すために衆議院選挙に立候補したエド・ギインの荒唐無稽な話。下げは「決まってるでしょ、それは明治時代の到来です」

「サウナ探訪」玉川太福、曲師:玉川みね子
太福さんが好きなサウナと「建物探訪」組み合わせた話、実際に存在するカプセルホテル「ニュージャパン梅田」での体験。「うれしいなぁ〜」など渡辺篤史の口癖モノマネが全て笑える。最後のおばあちゃんのボディケアに爆笑。楽しそうな玉川みね子師匠が印象的でした。

「鼻毛カミキリ」桂伸べえ
デートの日に鼻毛が2cmも出ているのを会社の同僚に見つけられた相澤君。同僚は鼻にカマキリ(サトミちゃん)を飼っているというどうかしている設定。カマキリの了見、羽織を脱ぐタイミングなど微妙な古典まじりも楽しい。下げは「右の鼻の穴からカマキリの子供が生まれた」

「楽しい山手線」古今亭駒治
キハ40系は気動車です。山手線に急行を導入するという話に人気のない山手線の駅達は大騒ぎ。地味な大崎、大御所風の神田、鶯谷などそれぞれの個性にも妙に納得。最後は神田、日暮里、五反田の3駅のどこにするかを客席の拍手で決定。五反田人気無さすぎて爆笑。下げは「これで、まぁーるく収まった」

「幇間芸」松廼家八好
二度目の八好さん。写楽、ムンク、真珠の耳飾りの少女の手拭い模写、お盆、お皿、丼、パンを使った花火など下らなさが楽しい。傘を使ったパントマイムは上手、最後は本式の野球拳を教えていただきました。

「謎の親戚」弁財亭和泉
マサオの父の法事の時にいつも出会うおばさん。いつも赤ちゃん時代のオネショと海水浴でウルトラマンの浮き輪が流された話、そしてトランプで七並べをした3つの話をいつも繰り返す。特に何も起こらない話で、大きな笑いもないのだが大好きな内容。面白くない自分の話で笑いを堪えきれない謎のおばさんの描写がうま過ぎる。バナナマンのコントに似ているのかも。クソババア落語(鯉八命名)の真髄を見た。下げは「謎の親戚が増えちゃったんだよ」

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