
池袋演芸場で「新作ストロング2」を拝見した後、浅草演芸ホールへ移動して「仁義なき戦い—仁丹塔の謎—」を拝見しました。山手線で移動しましたが、駒次師匠の「楽しい山手線」を聞いた後だと、大塚、鶯谷、日暮里西日暮里など駅名が愛おしく感じます。
チラシの雰囲気とタイトルから続きものの話を皆でする会、かと思ったら真打二つ目、師匠弟子、忖度なしに自由演技を披露する会でした。
前座「薬缶」三遊亭歌きち
2年ぶり、声が大きく、やや聞き取りにくい部分はあるものの前座としてはハイレベル。
「御人式(おじん式)」三遊亭ぐんま~逆徒~
田中タカシに役所から謎の御人式への招待状が届く。粗品に釣られて行ってみるとおじさん認定式。でかいクシャミ、頭ぽんぽんなどのセクハラ行為、おじさんテストなどによりおじさん試験にも合格。令和ではなく昭和のおじさん。三種の御人器はワンカップ、赤鉛筆、新聞。「おしん」ならぬ「おじん」など荒削りながら面白い。下げは「ウーッ」
「最後のフライト」三遊亭白鳥~越後の鷲~
党の支持率確保のためアジャパー空港(LCC)で沖縄に向かうもうすぐ辞職する総理大臣。恩師の木内先生も大活躍。下げは「もう沖縄に吉なんていらないのよ」
「子は鎹」古今亭志ん輔~仕切人~
昼から続く新作の間の唯一の本寸法の古典落語。
「鉄の男-序・中」柳家小ゑん~叔父貴~
安定の秋葉原マクラからお馴染みの新作落語へ。下げは「だってこのツアーに寝台車はなかった」
「舞人(マインチュ)」林家きよ彦~七変化のおきよ~
きよ彦さんはよさこいソーラン(高知県「よさこい祭り」と北海道「ソーラン節」をミックスさせたもの)おたくだそう。高校野球の地方大会決勝9回、勝つか負けるかの場面で急に現れた守護霊の「舞人」。選手と応援団による総踊りの結果、結局試合には負けるが、次の年、21世紀枠で出場決定。
「長島の満月」林家彦いち~薩摩の虎~
白鳥師匠の面白マクラから。海外での「I am car」「No!」、目黒のさんまのさんまを扇子を使って描写結果、お箸が無くなるなど白い鳥の可愛さに爆笑。初めて聞く完全版。給食、オイルショック、信号機、アーノルドパーマー、最後の東京土産の石鹸のエピソードは大爆笑。最後は満月と対話するちょっと切なく楽しい素敵な新作落語。

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