舞台生活七十周年記念 田崎隆三・甫 二人の会『大原御幸』『是界』宝生能楽堂

舞台生活七十周年記念 田崎隆三・甫 二人の会『大原御幸』『是界』宝生能楽堂

宝生能楽堂で舞台生活七十周年記念「田崎隆三・甫 二人の会」を拝見しました。

配役

舞台生活七十周年記念 田崎隆三・甫 二人の会『大原御幸』『是界』宝生能楽堂

能「大原御幸」田崎隆三
数年前、観世流で拝見した時と印象が違うのは作り物のせいなのか。ツレの大納言の局、阿波の内侍の辛そうなお顔が印象的で、建礼門院の哀れさがより強調されます。最後、後白河法皇を見送る3人のお背中が非常に寂しい。

狂言「武悪」野村万作・野村萬斎
1時間近くの大曲ですが、爆笑狂言。主の不興を買い太郎冠者に殺されそうになった武悪、名前のわりにそこまで強くはなさそう。色々あって幽霊のふりをするも、主が怖がるのを見て調子に乗り、刀扇などを巻き上げる。萬斎さんの幽霊の声色が秀逸です。

仕舞「護法」宝生和英
宝生流で仕舞にだけ残っている曲だとか。舞もキレキレ、詞章がとてもおめでたい。

能「是界」田崎甫
唐の天狗の主、是界坊が日本を征服しようとやってくる話。田崎甫さんの舞が超絶、動から静の流れ素晴らしい。ほとんどぶれない動き、どんな体幹をしているのでしょうか。面の「大癋見」の迫力も凄い。変な所で拍手が起こったのは気になりましたが、とても良い会でした。

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