フレンチ「オオハラ・エ・シーアイイー」西麻布 六本木

国立新美術館で開催中の「MANGA都市TOKYO」を拝見する前に西麻布のフレンチ「OHARA ET CIE オオハラ・エ・シーアイイー」でランチをいただきました。六本木通りから少し入った西麻布の閑静な住宅街の中にあります。地下1階ですが、日差しが明るく、程よく特別感のある、テーブル席のみのカジュアルフレンチです。

アミューズ「生ハムのオリーブオイル漬け、白身魚の微塵粉揚げ」
生ハムのオリーブオイル漬け、白身魚の微塵粉揚げ
生ハムの下には2種のチーズ、もち米粉のスナック的ザクザク感が好みです。

「鮎のムースと稚鮎のフリット、蓼酢風味」
鮎のムースと稚鮎のフリット
胡瓜を巻いた鮎のムース、中央にメロンゼリーが入っているのが素敵。ムースはしっかりした苦味が感じられ、香りと甘みの調和も良い。フリットは牛蒡を巻いて、ハーブが爽やかに香ります。蓼酢のソースがもう少し主張があっても面白いと思いましたが、オリジナリティ感じる鮎の一皿。

「ジャガイモの冷静クリームスープ」
ジャガイモの冷静クリームスープ
夏らしいサラサラとした仕上げで清涼感たっぷり。パンに付けるものもバターでなく、豚肉のリエットなのが嬉しいです。そして嬉しいことに日本酒を置いていらっしゃる!2種類の中から豊島屋の「東京 純米吟醸」という限定酒をいただきました。東京らしいあまりパンチの無いお味ですが、日本酒に慣れていない方でも飲みやすそうです。日本酒があるだけでも御の字。

「ホウボウとズッキーニの網焼き、ラタトゥイユ敷き」
ホウボウとズッキーニの網焼き
皮目をパリッと焼き上げたホウボウ、のんびりした見た目も好きな魚です。上に振りかけられているのイカ。アンチョビのアクセント、家庭料理を大原シェフ流にアップデートしています。美味。

「グレープフルーツとペルノー(アブサン)のグラニテ」
グレープフルーツとペルノー(アブサン)のグラニテ

「夏鹿もも肉のステーキと自家製ソーセージ、ポワヴラードソース」
夏鹿もも肉のステーキと自家製ソーセージ
夏の蝦夷鹿は、セロリラヴと胡椒風味のソースで。もも肉ですが、極柔らかく仕上げられており美味。噛むと濃厚な鹿肉と血の味が感じられアドレナリンが溢れます。何気にソーセージも旨い。ソース等も定番の仕上げですが、シェフの技術の高さを感じる一皿でした。

「桃のグラニテ、ゼリー、コンポート」
桃のグラニテ、ゼリー、コンポート
今が旬の桃を色んな形で。体の奥から爽やかになるデザート。

「小菓子、コーヒー」
小菓子、コーヒー
5,000円程度のコースとしては、味、量感共に満足感十分。店内も静かで、サービスも丁寧、心地よい時間を過ごせることは間違い無さそうなレストラン。お店を出た後、急に大原シェフが登場し、ご挨拶いただきました。猛暑でなければ、もう少しお話したかったのですが、活力溢れる方ですね。2000年に「オオハラ・エ・シーアイイー」開業する前は恵比寿の「Q.E.D.CLUB」で総料理長を勤めていらっしゃたそうですが、7〜8年前に一度デートでお伺いしたことがあるのを思い出しました。青いです。また冬のジビエもいただいてみたい。ごちそうさまでした。

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