密かに楽しみにしていた漫画、アニメの展覧会。2018年冬にフランス、パリのラ・ヴィレットで開催された「MANGA⇔TOKYO」展の凱旋だそうです。会場の中央に東京の1/1000巨大模型を設置し、その周りに江戸時代からの東京の変化や、破壊の歴史(漫画内、現実共)を漫画やアニメで辿ります。知らない作品も多かった(半分以上)ですが、懐かしいものも多い。たまたま昨夜、映画『AKIRA』を見ていたのは幸運です。『機動警察パトレイバー』『百日紅』『3月のライオン』など隅田川の描写が出てくる作品の紹介は、馴染んでいるだけに興味深い。
ただ漫画を扱った展覧会を拝見するといつも思うのですが、展示内容は表面的で薄い。完成系の一部を寄せ集めて展示しているだけなので、仕様がないですが、試みとしては面白いし、きっとフランス人が見たら別の楽しさがあるのでしょう。展覧会オリジナルキャラの「ヨリコ」さん、可愛いですね。
そして実は本当に楽しいのは、見終わった後だったりします。現実とのリンク、虚構の世界を見た後の現実の現実らしさ。帰宅時に眺める東京タワー、『ゴジラvsモスラ』が有名ですが、東京のシンボルは様々な作品に登場しています。ランニングで通る勝鬨橋、レインボーブリッジ、台場の実物大ユニコーンガンダムも見に行こうと思ったのですが、急な雨で断念。しかし一雨来た後、アトレ竹芝から隅田川を眺めると大きな虹が掛かっていました。漫画やアニメに負けないくらい現実は美しく、東京好きだな。と思えた素晴らしい1日でした。合掌。
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