3月以来3ヶ月振りにお伺いしました。例に漏れず「銀座しのはら」も4月は一時期休業されていた様子。篠原親方始め皆様お元気そうで何よりです。
「胡麻豆腐、車海老、バフンウニ、鳥貝、ジュンサイ」
「毛蟹真薯、浜ぼうふう、芋茎」
「鮪、アオリイカ、鮃」
「鮑ご飯」
こちらは初めていただいた一品。関西の寿司酢を使った鮑の肝ご飯に鮑の餡掛けをからめて。
「鮎炭火焼き食べ比べ」
稚鮎は何度かいただきましたが、大人は初。手前が琵琶湖、奥が島根県高津川。川にいる鮎は岩に着いた藻などを食べるのですが、琵琶湖の鮎は主にプランクトンを食べているため、大きくなりません。そのせいか歯の形状も違っているのが面白いですが、もちろん味も違います。味わいに関しては高津川の鮎が勝りますが、かなり小骨が気になりました。
「八寸」
もずく酢、玉子真薯、煮蛸、きぬかつぎ、岩茸、賀茂茄子と合鴨、うずら玉子の温玉、スモークサーモンのホワイトアスパラ巻き、ばちこなど。初めて知りましたが希少な岩茸はキノコの仲間ではなく地衣類(菌類と藻類との共生体、コケのようでコケ類ではない)の一種だそう。そう言われば食感がワカメっぽいような。珍味です。
「鰹」
鮪とべったら漬けの手巻き寿司は手渡しで。
「あんぽ柿、フォアグラ最中」
今日はウイスキーの香りが強めな気がしました。
「琵琶湖天然すっぽん、鰻」
お馴染みのすっぽん炭火焼きは珍しく天然。肩甲骨の部分のようですが、食感の力強さが凄かったです。鰻はもう少し量が欲しいかも。
「鱧、伊勢海老」
「新生姜ご飯」
大盛りで。
続いて第二形態。
「新生姜ご飯 フカヒレ餡掛け」
大盛りからのお代わり大盛りで。
「煮麺」
毛蟹などから取ったお出汁が滋味です。さらに第三形態。
「新生姜ご飯 煮麺掛け」
お腹いっぱい、大満足です。お味はもちろんですが、お腹が満たされることも重要です。
「紫陽花饅頭」
今宵のコースは、素材の力強さが弱く、全体的にお味がぼんやりしているような気がいたしました。料理人が少し変わったことや、今秋開店予定の香港店の準備などの影響があるのでしょうか。少し心配です(私の味覚のせいなのか?)。また10月にお伺いするので、その時にどう変化されているか楽しみにしています。ごちそうさまでした。
※本日、よくお伺いしている大好きなカフェが閉店するというお知らせがありました。秋冬に再び来るかもしれな第2波も考慮しての苦渋の決断だそうです。デザートの完成度が高く、ホスピタリティも素晴らしく、当然お客様も入っていたのですが、そんなお店でもクローズしてしまうことがあるとは、とてもショックでした。スタッフの方に「済みません。」と言われましたが、謝る必要など全くなく、コロナウイルスに強い怒りを覚えます。悲しいこともありますが、日々、前向きに暮らしていかねばなりません。
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