大好きなレストラン「虎ノ門 虓」に2ヶ月ぶりにお伺いしました。
「フュメ・ド・ポワソン」
はい!また帰って来られました。嬉野茶のカテキン入りの優しいお出汁。美味しいものではありませんが、とシェフは毎回おっしゃいますが、「虎ノ門 虓」らしい大切なお味。
「クエのフリット」
玄界灘のクエ、身も肉厚で力強い旨味。素材感が凄いです。佐藤シェフの油を切る動作や塩を振り掛ける際に、粉雪のような白粒が描く弧までも美しく感じます。
「鰹の炭焼き」
下に千鳥酢、ホタテの出汁ソース。美しい火入れで皮を残して仕上げていますが、その付近が絶品。料理人4人、サービス1人で切り盛りされているのでが、動きにも無駄が無く見ていて気持ちが良いです。
「パン」
今年最後のパン、一口で、でもしっかりと噛み締めていただきます。絶品。
「車海老フライ」
鮨屋の「さわ田」さん並に巨大な車海老、絶対美味しいやつ。プリップリで甘〜、味噌も旨〜。雑味の全くない自家製タルタルソースと合わせて、間違いなく人生で一番美味しい海老フライでした。最高です。
「香箱蟹」
兵庫県香住産。最初に綺麗に盛り付けられた香箱蟹を見せていただき、どうせ普通には出さないんでしょ、と思っていたらアワビの肝とかっこいいあん肝のダブルレバーで仕上げた予想外の映えない見た目になりました。あん肝に格好良さを感じるシェフの感性が素敵。今までに食べたことのない趣向で重層的、お味も抜群です。
「パン2」
「トマトのカッペリーニ」
トマトです。
「鴨の炭火焼き」
鴨は初めていただくかも、シンプルに炭火焼きで。
「白飯」
大きな釜で炊き上げる白飯も、もはやスペシャリテと言ってもよいのでは。水分少なめに仕上げられた米は香りよく、噛むほどに旨味が。1粒1粒に生命力を感じます。米だけでも旨いので、お供が提供される前に1杯目完食!
「喉黒、出汁巻き卵」
脂を適度に落とした喉黒はご飯に乗せて。卵焼きも美味し。
「白飯 #2、浅利の味噌汁」
味噌汁は浅利の旨味のみを抽出、凄く大きくて綺麗な浅利でしたが、身は敢えて使わない。我が身を沈溺させながら、飲み干したい優しさに溢れた味噌汁です。
「カレーライス」
最近定番となっているカレーライス、使う魚介が違うので毎回味も変わるのも楽しい。
「カレーライス #3」
カレーも美味しいのですが、負けずにご飯が美味しいのが本当に嬉しい。本日は3杯いただきました。無限に食べられます。最高です。
「シュトーレン、苺グラタン」
クリスマス時期でしたので、それらしいデザート。中のワイン(シャンパン?)で仕上げた苺もやばかった。いつも日本酒をお任せでお願いするのですが、ラインナップが素晴らしかった!「みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒おりがらみ」から始まり「美丈夫 夢許 純米大吟醸」「AGEO 生酛45 一年氷温熟成」「東洋美人 播州愛山 特吟 純米大吟醸」「黒龍 石田屋」「NOTO 純米大吟醸 プロトタイプ 無濾過生原酒(百万石乃白)」、カレーライスには「貴 特別純米 山田錦 ふかまり」。鰹に合わせた「AGEO」が最高でした。
お能を見にいくときにも感じる多少の緊張感はありますが、一期一会の美味しい料理とお酒に素晴らしい満足感。そして緊張感を適度に解してくれる心地良いサービスにも感謝しております。来年も「虎ノ門 虓」の料理をいただけるように頑張らねばと誓う所存でございます。ごちそうさまでした。合掌。
「カステラ(おまけ)」
コメント