とんかつ「井泉 本店」上野広小路

上野広小路亭の講談会の前に腹ごしらえ、月曜日は行ってみたい「ぽん多本家」は休業、そんな訳で劇場から徒歩1分、昭和5年創業(1930年創業)の老舗とんかつ店「井泉 本店」にお伺いしました。「かつサンド」発祥のお店としても有名。暖簾分けされ銀座六丁目で営業されていた「銀座 井泉」が今年閉店してしまったのは残念です。10分ほど前に到着すると10人ほどの列。店内は席数も多いので、安心ですが、間隔を開けるためカウンター席も半分にして営業されています。2階は座敷席のようですが、2階席しかご案内できないとなると帰られるご年配の方が多いのが興味深いです。

「ひれかつ定食、海老フライ」
ひれかつ定食、海老フライ
単品でエビフライ追加、豚汁、お新香付き、暖かいお茶が急須で提供されるのは嬉しいです。料理は4人程度の料理人で分業されているようで、サービススタッフはバタバタでしたが、手際が良いです。バットの上に置いたとんかつ専用まな板が面白く、ザクザクっというとんかつをカットする音が小気味良いです。

「お箸できれるとんかつ」というキャッチコピーの通りとても柔らかいひれかつです。
ひれかつ定食、海老フライ
柔らかい、確かに柔らかい、見事に柔らかくはあるのですが、柔らかいだけ。肉自体の味わいやジューシーさは無く、ラードの香りもちょっと気になり、食べ応えもありません。年配の方には良いのかもしれませんが。。。海老フライも普通で残念。

思い出増幅効果ではなく「銀座 井泉」でいただいた鹿児島産黒豚ひれカツの方が美味しかったと感じる次第です。川島雄三監督の映画「喜劇 とんかつ一代」を鑑賞すればまた印象も変わるかもしれません。ごちそうさまでした。

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