月曜日が定休日のお店が多く、いつも困るのですが、休業もせずに営業されていた八丁堀のビストロ「レトノ」にお伺いしました。もともとは「入船屋酒店」というドイツワインが主力の老舗酒屋で、2010年からレストランに切り替えられたそうです。
「パテ・ド・グランメール」
聞き慣れないパテでしたが、豚肉に加え鶏レバーを使用するのが特徴のおばあちゃん(グランメール)風。ねっとり感はありますが、旨味はそれほど感じられません。
「フォカッチャ、胡麻パン」
「海老とマッシュルームのアヒージョ、生ハムと白ワインの香り」
リピート率No.1だそうで強くお勧めされたアヒージョ、グツグツ状態で到着、オイルソースが飛び散るのが怖過ぎる。海老はプリプリではありますが、旨味は控えめ。油っぽさを少なくしており、すっきりとした味わい。
「ごぼうとマッシュルームのタルト、サルシフィとシャンピニオンソース」
予想外のタルトが出てきて驚きました。聞き慣れぬサルシフィは西洋ごぼう。フランスでミシュラン2つ星の某店のメニューです!と自信満々に説明されて再び驚きました。これも美味しいのですが、何となく輪郭がぼやけた印象。
「特製ラザニア」
注文する気はなかったのですが、メインまで時間がかかるというこでいただきました。昔やられていたランチで人気のメニューだそう。あまり馴染みの無い料理で、ラザニアって板状のパスタのことなんですね。丁寧に作られたベシャメルソース、ボロネーゼを使用。普通に美味しい。
「仔羊のロースト、マスタードソース添え」
ボリュームが多くてびっくり。ラザニア頼まなければよかったと後悔。1ピースで良かったかも。。。ラタトゥイユ、ニンニクも盛り盛り。オーストラリア産の仔羊、火入れは良い具合で肉も柔らか、羊の香りは弱めでしょうか。脂の部分がけっこう多くて、少し食べるのが大変でしたが完食いたしました。個人的には羊感がもう少し強いほうが好みです。
「クレームブリュレ・オ・ショコラ、チョコレートアイス添え」
別腹でデザートも。サイズが小さめで安心。これもちょっと予想と違うスタイルでした。
料理はフランス、イタリア、スペイン界隈のいいとこ取りと仰るだけあって、料理への情熱はあまり感じられず、琴線には触れません。モダンビストロということですが「モダン」な印象は全く受けず。。。ワインの輸入や小売もやられているので、やはり料理よりもワイン重視なのかもしれません。アルコール類が出せない状況で、閑古鳥が鳴いている状況も納得、料理もリーズナブルで、和田シェフ始めスタッフの方々も人懐っこくフレンドリーで雰囲気良し、ワイン好きの方にはとても良いレストランかと想像されます。ごちそうさまでした。
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