国立劇場 小劇場で令和4年9月文楽公演 第一部『碁太平記白石噺』を拝見しました。久々の通し上演、しかも歌舞伎でもあまり上演されない初めて拝見する演目で楽しみ。
配役
第一部は長いお話の四、五段目、人間関係がややこしいので予習は必須かも。「田植の段」は、田舎の田植えの長閑な場面から始まります。その後、悪役の台七一味が登場しますが、咲寿太夫さん声の使い分けも上手い。後半は、与茂作の娘おのぶの思いやりが沁みる。おのぶが、しばし帰宅している間に与茂作が台七に惨殺され、物語は暗い雰囲気に。悪代官台七に立ち向かう百姓軍団が健気です。続く「逆井村の段」は、51年ぶりの珍しい上演だとか。この段、与茂作と谷五郎の父、金江勘兵衛の関係、与茂作の女房おさよの嘆き、勘違いの仇討ち、火縄銃での攻撃など色々なことが発生するのですが、色々起こりすぎなのか、ちょっとぼんやりしてしまいました。。。あまり上演されない理由もわかる気が。続けて観劇の第二部も楽しみにしております!
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