日本講談協会「第376回 講談広小路亭 主任:神田茜」お江戸上野広小路亭

「第376回 講談広小路亭 主任:神田茜」お江戸上野広小路亭
お江戸上野広小路亭で久しぶりに「講談広小路亭」を拝見しました。伯山さん出演で整理券配布ですが、持ち時間が短いせいかベテランが出ていないせいか、8割ほどの入り。

前座「川中島合戦」神田青之丞
「寛永宮本武蔵伝より灘島の決闘」神田鯉花
祝二つ目昇進、初めて拝見した松鯉師匠のお弟子さん。昨日電車で起こった「マイルドセブンおじさんvs.上野広小路亭おじさん」のマクラも面白い。講談は熱が入り手で釈台を叩くのも良い。元気いっぱいで前向きな雰囲気が素敵、格好良い女芸人って感じで今後が楽しみ。

「山内一豊出世の馬揃え」神田陽乃丸
「谷風の情け相撲」神田松麻呂
昨年二つ目昇進、劇団ひとり似?精力的に活動されているよう。

「赤穂義士銘々伝より寺坂吉右衛門」神田桜子
先日に引き続き、噛み癖は通常営業なのか。雰囲気良いです。
「外郎売」神田紅純
歌舞伎でもお馴染みの外郎売の口上!これだけ覚えて、早口で言えるだけで十分凄い。自分もやってみたいけど絶対無理。

「天明白浪伝 稲葉小僧」神田阿久鯉
気っ風の良い男前な読み口が心地よい。
「赤穂義士銘々伝より堀部安兵衛 高田馬場駆け付け」神田鯉風
「勘助島の由来」神田紫
大坂の南、木津という場所に住んでいた日傭取り、勘助の話。財布を届けてもらった淀屋十兵衛が、勘助の家を尋ねた菓子屋のおばさんとの会話が面白い。月とスッポン、加勢大周に一般大衆、国宝に阿呆などくすぐりが古いのも楽しい。やっぱり講談は30分くらいで端折らず聞きたい。

「め組の喧嘩」神田紅佳
「和田平助 鉄砲切り」神田真紅
「三方一両損」神田伯山
落語でもお馴染みの、好きな演目。落語家江戸っ子代表の小痴楽さんが、後輩8人にタクシー代を1万円ずつ渡して、残金220円だったというマクラから。流石の人気者。
「西行鼓ヶ滝」神田蘭
「あのころの夢」神田茜
落語の「芝浜」をヒントに創作講談。白鳥師匠は宝くじで100万円当たったことがあり、豆腐ステーキはフォアグラに似てるのか。社宅で暮らす夫婦の主人がボーナス代わりにもらった宝くじで2億円当選。講談より落語っぽいけど、やはり講談っぽい。芝浜とは逆で騙すのは夫、80歳でばらすのは遅過ぎる気もするが、じんわりくるお話でした。

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