落語「古今亭文菊独演会」深川江戸資料館

落語「古今亭文菊独演会」深川江戸資料館
深川江戸資料館で「古今亭文菊独演会」を拝見しました。会場に到着してから気付きましたが、ネタ出しだったのか。

開口一番「初天神」入船亭扇ぱい
半年ぶりに拝見しましたが、面白くなっておりびっくり。お顔に華もあるし、今後が楽しみ。

「出来心」古今亭文菊
沖縄出身の落語家として女性で初めて二ツ目に昇進した金原亭杏寿さんの話、数年前に一度拝見した記憶がありますが、とても可愛らしい方。文菊さんも、ゆらつくポニーテールに惑わされているそう。杏寿さんが舞台で「(二ツ目になって)自由だーっ!」と言っているのを聞いて、考え込んでしまったそう。古今亭圓菊師匠には「苦労を全身で受けて皮を削げ」、現師匠(奥様)には「執着を取れ」と言われ続けているらしい。今日、楽屋に置かれていた今半のすき焼き弁当に入っていたネギの旨味に気付いたという話など、文菊さんはこんな話で大丈夫?と心配していましたが、マクラが面白過ぎる。珍しく茶碗(湯呑みではない)が置かれていますが、私物の桃山時代の備前だそう。素晴らしい。「そうなんだよね」の締め括りも最高。最初は短めの落語から、最期兵衛に見つかって土間に下駄を忘れるまで。下げは「あそこへ下駄忘れてきちゃった」

「幾代餅」古今亭文菊
「ごめんなさいね、次はちゃんとやりますから」という人の良さが知れる謝罪から、続けて次の演目へ。病みついた清三に話を聞きに行くのが親方だったり、こちらもやや短縮バーションなのか。茶屋の女将と姿海老屋の幾代太夫から求婚されて惚けた清三の描写が面白い。最後の部分はじんわりきますね。文菊さんは声が大きいので、マイクの音が大き過ぎるのが気になりました。マイク不要なのでは。。。

「二番煎じ」古今亭文菊
100に1もないくらいには電話がかかってくるのを期待してた笑点の話、いきなり裏をセロテープで固定されていた茶托を撤去、こういう感覚、好きだわ。最初に見回りに行く一の組の描写をたっぷり、拍子木、金棒も鳴らさず全くやる気なく、「火の用心 互いに火の元 気を付けて〜」など妙な小唄を披露する人たち。良い声だな〜。こっそり酒を持ち込んで月番に怒られてしゅんとしたり、ぼたん鍋を食べ続ける黒川先生、肉よりネギが好きだと言ってこっそり肉も食べる伊勢屋の旦那、最初のマクラのネギのことがあったので爆笑。熱々の鍋に座らされる惣助と愉快な人物盛り沢山で大いに笑わせていただきました。下げは「その間に二番を煎じておけ」、5月の独演会も楽しみにしております!

コメント

タイトルとURLをコピーしました