2023年11月に銀座七丁目にオープンした中華料理店「M Mugen(エム ムゲン)」でディナー。38歳とお若い内田達仁シェフは、日本語も中国語も堪能、長年中国で研鑽されたそうです。
「水晶毛蟹」
北海道毛蟹、バフン雲丹、トマトと赤酢のジュレ、フィンガーライム。
「佛跳牆」
海鼠、干し貝柱、クコの実、蓮の実、白木耳、棗、フカヒレ、鮑、金華ハムなど高級食材をふんだんに使用した福建省の薬膳スープ。
「美味しそうな香りに修行僧もお寺の塀を飛び越えてやって来る」というのが料理名の由来だそう。
濃厚な香りとお味。美味しいですが、塀を飛び越えたくなるほどの感動はありません。。。
「酔牡丹虾」
紹興酒、白酒、ブランデーで仕上げた酔っ払い海老、2日漬けられているそうで、中まで沁み沁み。食べてる方も酔っ払いそうな酒の味。
「酥炸春季蔬菜」
こごみ、コシアブラの天麩羅。鶏胸肉の清湯と柚子のつけダレでいただくのが面白い。小麦粉にラード、卵黄を加え発酵させたた衣で挙げるのが中国の天麩羅だそう。さっくり軽妙な仕上がりですが、いかんせん量が少ない。
「至尊烤排翅」
気仙沼産ヨシキリザメのフカヒレ、白湯で煮込んだ後、オーブンで焼き色を付けた変わった仕上げ。中国醤油とオイスターソースの紅焼(ほんしゃお)。ソースの味が濃過ぎ、ベタつきがあり後味が悪い。さらに食べにくいだけで焼く意味があるのか疑問。なんか勿体無い。
「蜜汁叉焼」
醤油は使わず、塩麹、胡麻のペースト、香辛料で仕上げた広東風焼豚。金木犀酒に漬けた杏を添えて。ちと脂がきつい。
「韭黄炒扇貝」
北海道産帆立の自家製XO醤炒め、上に黄ニラ。今日一番ホッとした料理。
「錫包寛花魲魚」
ヒラスズキに昆布を巻き、椎茸と一緒にガストロバック調理したもののようですが、これが驚くべきお粗末さ!この価格帯のレストランで初めての経験かも。生臭いし、皮の存在感も非常に不愉快。後引くまずさ、何故こんなことに!
「宮保煎牛扒」
十勝牛のヒレステーキ、絡みのあるゴンバオソース、姫竹とカリフラワーの青唐辛子のお新香。普通です。
「什錦炒飯」
駿河湾産しらす、菜の花、中国の漬物を入れたあきたこまちの炒飯。
「麻婆豆腐」
自家製豆板醤、辣油、生花椒オイルの麻婆豆腐。キレのある痺辛さで美味。
「茉莉花冰淇淋」
最後はジャスミンのアイスクリームで。
上海レストランアワード中華料理部門で3回1位になったそうですが、カジュアルなお店のようなので、高級中華とは勝手が違うのでしょうか。たまたま外れの回だったのかもしれません。しかしヒラスズキは記憶に残る、魘されそうなお味でした。ごちそうさまでした。
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