
蒲田温泉で上田久美子自主公演『寂しさにまつわる宴会』を拝見しました。熱々の温泉に入った後、温泉2階の宴会場で焼きそば、枝豆、ビールを飲みながら演劇が見られる素敵な趣向。
作・演出:上田久美子
出演:竹中香子、三河家諒、上田久美子
始まりは、寂しさ博士による挨拶、三河家諒さんの父の戒名がプリントされた赤と緑の着物を着て3人で踊る余興から。演劇と役者へのインタビュー、寂しさにまつわる客席アンケートなどが交互に繰り返される内容。演劇はパート1「夢見劇場前」、パート2「二週間後、千秋楽」、パート3「五ヶ月後、帰路」、パート4「寂しさにまつわる宴会」と展開。ひょんなことから大衆演劇役者の小桃(三河家諒)に声を掛けられ、推し活を開始するちょっと病的な印象のケイ子(竹中香子)の物語。行き過ぎなファンを、さらに誇張したキャラのケイ子、最初は笑って見ていられますが、徐々に笑えない展開に。弁天小僧ダニ之助、浪曲っぽい感じもありましたが、大衆演劇を見たことがないので違いがわからない。蒲田駅にもあるドン・キホーテのカオス、上田久美子さんが繰り出す言葉の生々しさとグロさ、竹中香子さん演じるケイ子の痛々しさ、三河家諒さんの容姿と舞踊の美しさの対比がエグ過ぎて、体を絞られ涙(寂しさ?)が滲み出る。「おい!太陽、お前がそこにいるから熱いんじゃ!」
蒲田温泉名物「温泉釜めし」

新潟県栃尾産コシヒカリ、国産素材を使用した釜めしを上演後にいただきました。食事の環境も大事で、大変美味しくいただきました。
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