ロック座で最高の気分になった後は、人形町の日本橋社会教育会館で「東西鉄道落語家大集合2023」を拝見しました。クリスマス開催ということもあり、20人くらいしか来ないのかと思ったらけっこうな盛況でびっくり。鉄道マニアにクリスマスは無関係なのか。
「トーク」
駒治さんの「前駅」マニアの話、最初「前駅」の意味がわからなかったが、そういう意味か。小ゑん師匠の長崎佐賀で新幹線→在来線→新幹線の乗り換えを初めて経験した話など。
「上総中野駅」桂しん吉
今年から沖縄以外の46都道府県の鉄道落語を月一で作っているとのことですが、その中から。登場人物は浜田君、妻のみち子、相談役の甚兵衛さん。上総中野駅の接続の成り立ちが複雑過ぎる!下げは「それやったら、ちょっとパーマあててくるゆうてました」
「恨みの碓氷峠」柳家小ゑん
前回も聞いたことのある演目ですが、時間もたっぷりで肉付けが面白い。秋葉原の鉄道カフェの描写が最高です。
「B席」古今亭駒治
新幹線のB席の悲哀、設定が既に面白い!B席は2cm広いのか。5人のお喋りなおばさんの間や相撲取りの間は確かにきつい。鉄道会社もB席を販売するのにそこまで必死だとは。おばさんが何の会社を経営しているのかは気になりますが、就職おめでとう。下げは「それで券売機でE席を押したらB席が出てきたんだ」
「酔い鉄2023」桂梅團治
初めて拝見した落語家さん、鉄道のことでずっとぼやいているだけなのですが面白い。がらがら声で酔っ払いの描写が最高。「また酔ってんの!」「股だけじゃなくて全身酔ってる」の返しが最高。鉄道写真を撮りに行ったお土産に買ってきたおつまみを全て食べてしまう妻、鮒寿司は腐っていたといって捨ててしまう始末。リゾート列車をリゾット列車と間違えるのも楽しい。下げは「電車は高いから、高速バスに乗ろうと思うてんの」
今回の「東西鉄道落語家大集合2023」が今年最後の舞台となったのが、何とも言えない心境ですが、面白ければ全て良し。
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