「春風亭一之輔勉強会 真一文字の会スペシャル~国立劇場ファイナル特別公演~」

国立劇場 小劇場で「真一文字の会スペシャル~国立劇場ファイナル特別公演~」を拝見しました。11時45分から早めのスタートです。

前座「骨皮」春風亭いっ休
柔らかい空気で、よく通る聴きやすいお声がとても良い。下げは「じゃあ、その骨束ねといて焚き付けにしようよ」

「明烏」春風亭一之輔
登場の際、大御所の雰囲気が漂うのは、舞台が広いからなのか、それともお疲れだからか。勉強会を国立劇場でやっちゃダメ、というのに非常に納得、真昼間から、大学時代の宿題で上野御徒町ソープランド「ニュー桃山」のラジオCMを作ったというマクラから。沖田浩之の「E気持」、爆笑。ラジオ3部作、凄く聞いてみたい。落語はほぼ流れは正確に、時次郎の説教は二宮金次郎ではなくナイチンゲール、寝間に連れ去るおばさんの描写が面白く、「おじさん?」のつぶやきが最高。最後は甘納豆爆食い、「くるしい、くるしい、あっ」の言い方も楽しいが、しっとりとした雰囲気が必要な廓話はあまり得意ではない印象。下げは「大門で止められます」

「らくだ」春風亭一之輔
いきなり落語へ。「らくだいるか〜」の入りで会場がざわつく。平手打ちで頭を半次と大家に思い切りはたかれる屑屋が可哀想。なかなか屑屋のことを信用しない大家から、らくだが死んだと納得し大喜び、フグ祭りを開催したい気持ちはわからなくもない。かんかんのうを見せられた後の大家の「踊りながら帰ってく」のつぶやきが面白い。酔っ払った屑屋が半次に絡むシーンが長い、五人の子供の中の14歳の長女の話とか、永遠にやれる感じ。マグロのブツを魚屋からもらってこいという流れから、下げは「かんかんのう踊らせろい」、一之輔さんらしい原型が随分変形した楽しい「らくだ」、最後の火屋の場面までいって欲しかったですが、朝から大変に濃厚な2席でした。

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