新宿末廣亭10月余一会『春風亭一朝・一之輔親子会』

新宿末廣亭で『10月余一会 春風亭一朝・一之輔親子会』を拝見しました。

「子ほめ」春風亭いっ休
明日から二つ目昇進だそう。おめでとうございます!
「唖の釣り」春風亭朝之助
殺生禁断の寛永寺の裏の池(不忍池)で夜、こっそり鯉を釣る話ですが、タイトルで分かるように寄席ではないと見られない内容。来年の秋真打昇進だそう。おめでとうございます!下げは「おーっ、器用な奴じゃ、口まできいた」

「湯屋番」春風亭一朝
ケーキの名前が難しくと覚えられないという話、「ヴ」の言い方が可愛い。銭湯の名前は「奴湯」、お尻の毛で蟋蟀でも飼ってんのか、という表現に痺れる。一朝師匠のこういった江戸らしい演目は絶品。下げは「あいつが妙なことを言いやがるから、軽石で顔をこすった」
「味噌蔵」春風亭一之輔
二つ目に昇進してピン札が必要ないっ休さんに頼まれて、3万円を新札の千円札に両替した手数料は500円、ケチな方が芸人らしいという、弟子から共感を得られないマクラから。前半は元の通りですが、中盤から完全オリジナルへ。番頭が奉公人に好きなものを尋ねる場面は、番頭自身の「かつ煮の思い出」の件が超長い。豚肉がかつ煮に変わっていく心情と様子を表現。奉公人の食べたい物はのびる、むかご、ぜんまい、お焦げに醤油、揚げたパンの耳、袋に少しだけ残った納豆のタレ、アメリカンドッグのカリカリの部分などどうしようもないものが多いのも楽しい。主人の吝嗇に泣き、吝嗇の焼き鏝を腕に入れられた奉公人たちがフランス国家ラ・マルセイエーズを歌っているのも爆笑です。下げは「しまった、味噌蔵に火が入った」

春風亭一朝・一之輔師弟対談
2つ目になった時の思い出など。二つ目になった途端に偉そうにする奴の話。先月お亡くなりなった志ん橋師匠はやっぱり優しい人だったのか。一朝師匠が二つ目に昇進した時に「小柳(こりゅう)」になる予定だったそう。柳朝師匠に「名前交換しましょうか?」って言って怒られる。一之輔師匠はクレバーなので、修行時代もそこまで苦労せずうまいことやってそうな雰囲気です。

「ふだんの袴」春風亭一之輔
若手の時に兄弟子と殴り合いの喧嘩をした翌日、文蔵師匠に3千円もらった爆笑マクラから。定番の話のようですが、初めて聞いた。谷文晁の描いたう鶴、文鳥と鶴を間違えるのが楽しい。大きい顔を生かした顔芸は流石です。下げは「いささか、ふだんの頭だ」
「漫才」ニックス
師匠の六代目円楽が亡くなり、一朝一門に入られたそう。色んな「そうでしたか」が頗る楽しい。
「子は鎹」春風亭一朝
最後はしっとりと誠実な人情噺で〆。下げは「通りで昨日、玄能で打つと言った」

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