ミシュランガイド東京2024にも掲載されている四ツ谷荒木町の小料理屋「燗コーヒー藤々」でディナー。
「落花生」
千葉県八街市の大粒落花生、美味。
「無花果の風呂吹き」
上に田楽味噌、好物の無花果の雅な味わい凝縮。
「帆立の軽い炙り、蕪のすり流しと新いくら」
上にプチプチ皮の食感強めのイクラ。シャキシャキとした帆立と蕪の香りが良く合います。
「泥障烏賊、真鯵、ウスバハギ」
サヤエンドウの緑が綺麗な刺盛り。鯵の薬味は青唐辛子味噌。ねっとりと絡む泥障烏賊が美味。
「揚げ豆腐、ずわい蟹と淡路玉葱餡」
こちらも気の利いた組み合わせで上質。
「猪と松茸の炒め」
山の香りを感じる一皿、脂が美味しい猪には「京の春」の燗酒を。零余子が添えられているのが嬉しい。
「エタリの塩辛と石焼き芋」
初めて聞いた「エタリ」は長崎県のカタクチイワシの地方名、焼き芋の上に乗ったエタリの塩辛はアンチョビよりも濃厚で塩味が強い。甘い焼き芋との組み合わせが洒落ています。
「鮎と稚鮎の炊き込みご飯」
中津川の鮎の骨の出汁の炊き込みご飯、鮎の身、稚鮎のペースト、大葉や茗荷。
ご飯もしっとりした仕上がり、鮎の風味も濃厚ですが、薬味の効果でさっぱりといただけます。甘鯛の出汁の味噌汁も美味。
「落花生とミルクのアイスクリーム、黒糖無花果」
そして驚くべきはデザートがアイスを中心に20種類以上用意されています。
「無花果と白味噌のアイス、ブルーチーズシロップとポップコーン」
料理と比べるとデザートの印象は弱いですが、ハンドドリップの珈琲(今日はグアテマラ)と共に楽しめる意外性が楽しい。居酒屋と割烹の間という面白いコンセプト。居酒屋と思ってお伺いすると価格が高く、量が少なくて驚きますが、割烹と考えると満足感はとても高い素敵なレストランでした。ごちそうさまでした。
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