今年最後の浅草ロック座で「Re（アールイー）2nd season」を拝見しました。
「1景」赤西涼（藤咲茉莉花、豊田愛菜、ダンサー4名）
桜庭うれあさんが怪我のため赤西涼さんの代演。ちょっと宝塚風のピンクと白とブルーのサンバコスチューム、華やかな群舞の後は、大きいピンクの羽扇2枚を使用、体も細身でフラミンゴ感。張り付いた笑顔がちょっと怖いが、最後はスカパラ『(Everybody is a) SUPERSTAR』に乗せてポーズを決めまくる。
「2景」豊田愛菜（藤咲茉莉花、宮野ゆかな）
初めて拝見する方、幕前に3脚の椅子、椅子の背に電球が点滅する照明。黒いハットにパンツスタイルのスマートな衣装、その後の毛皮のコートがゴージャス、幕前で全て完結する演出が新鮮です。
「3景」宮野ゆかな（橋下まこ、赤西涼、茉宮なぎ）
上手に低いテーブルの上にパソコンと3個のみかん、フードカバー。ピンクのスウェットジャージ姿の宮野さんが登場し、くしゃみ、「寒〜い、いただきま〜す！」と喋るのが珍しい。パソコンエラーをクッションで破壊。NHK「みんなのうた」でお馴染みの『コンピューターおばあちゃん』に乗せて花柄の半纏を着て杖を持った3人のおばあちゃんが登場、丸眼鏡姿の茉宮なぎさんが可愛い。後半は虹色のマラボーを使用しますが、両端に紐が付いており、それを駆使した踊りがユニーク。4曲目の『レーザービーム』のPVに寄せた演出。カチューシャが実は赤く発光する未来的なサングラス、グリーンのレーザー照明が格好良い。
「4景」空まこと（ダンサー4名）
上手に「693 AVE」「ASAKASA BLD」の標識が付いたポール。娼婦の様子も感じる華やかなドレスのダンサー4名、空まことさんは赤いハット、スーツスタイルのスタイリッシュな衣装が似合う。見応えのあるダンスの後は、赤い下着に赤いフリル付きマント。体がとてもお綺麗で笑顔も素敵。
「5景」茉宮なぎ（橋下まこ、宮野ゆかな、赤西涼、豊田愛菜）
舞台にクリスマスツリー、その周りに沢山のプレゼント。五人サンタが背中に背負う紅白のハートは、『暫』の鎌倉景政などが背中に付ける紫と白の仁王襷に見えなくもない。その連想から後半の赤緑のクリスマスカラーがアクセントの白いローブ風の衣装は今月歌舞伎座で拝見した『舞鶴雪月花』の雪だるまを思わせ、『LION HEART』の歌詞が切ない。最後は洋楽の明るいクリスマスソングに乗せて、小さい体で跳ねるように踊る茉宮なぎさんがチャーミングで右手を挙げる振りで客席も盛り上がる。
「6景」藤咲茉莉花（空まこと）
雪が降る中、羽根の模様の入った白無垢の衣装に和傘はまさか！浪人風の侍が登場するのは違和感がありますが、赤い振袖の町娘風衣装での登場で間違いなく『鷺娘』、最後は白い長襦袢に。日本舞踊の大曲に挑む精神が素晴らしい。本来の鷺娘の詞章と重なり、中村中さんの『友達の詩』がこれまた切ない。
「7景」橋下まこ（空まこと、茉宮なぎ、ダンサー4名）
大きな撮影用の照明が沢山設置された舞台に、ゴールドのミニドレス姿の橋本まこさん、スーパーモデル風の演出がはまり過ぎ！続いてシルバーのロングドレス、周りのダンサーは白いパンツスタイルからブルーのドレスへ衣装替えで豪華な演出。長い手足を駆使したダンスが格好良過ぎる！盆上のマライア・キャリーの『We Belong Together』ではまさかの自分の体を舐める慰める、とても官能的な踊りですが、やはり表現力が素晴らしく、扇状的な表情にグッときます。最後の曲は『Who Let the Freaks Out』の「私みたいな変わり者たち、今夜は一緒に盛り上がろう」というロック座らしい前向きな歌詞が素敵です。白いシンプルなマラボーを使い花道をランウェイのように歩く橋下まこさんが圧倒的、ラストに相応しいステージ、この流れで、長い髪の毛を振り上げる姿は、勇壮で力強く美しい「毛振り」にしか思えませんでした。
「フィナーレ」銀河鉄道999
白メーテル大集合、車掌は赤西涼さん、橋本まこさんは黒メーテルの衣装。客席が鉄朗ってことにしてくれているのかも。最後は車掌の「ロック座号出発進行」で幕。来年も楽しみにしております。
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