「オンディーヌ」東京芸術劇場シアターウエスト

「オンディーヌ」東京芸術劇場シアターウエスト
中村米吉君、歌舞伎以外で初の舞台「オンディーヌ」を池袋の東京芸術劇場シアターウエストで拝見しました。

上演台本/演出:星田良子
配役
オンディーヌ:中村米吉
ハンス:小澤亮太
水の精キラ/ベルタ:和久井 優
水の精の王/奇術師:市瀬秀和
水の精サラ/ベルトラン:佐藤和哉(篠笛)
水の精ユラ:白鳥かすが
水の精ダヤン:加納明
水の精トン/オーギュスト:我善導
水の精セラ/ユージェニー:宮川安利
水の精ジボ:松本城太郎
水の精ピサ:佐々木駿也
水の精アリ/王妃イゾルデ:紫吹淳

米吉君以外は知らない方でしたが、濃厚な宝塚っぽい演技の紫吹淳さんは、やっぱり宝塚出身、小澤亮太さんは、スーパー戦隊シリーズ出身、ぽいぽい。単純そうに見えて難解という、一番やっかいなお話、個人的に、米吉君は、意志の強い、皆を引っ張っていくような役よりも、周りに引っ張られる、もしくはあるがままに生きる役の方が、今の時点では良いと思っているので、今回のオンディーヌはぴったり。水の精という人間ではない役も、男性が女性を演じる不思議さに合っているよう。あと1ヶ月で15歳だけど100年以上生きているというオンディーヌ の設定も難しい。純粋なのかもしれないが、空気が読めず、口が悪いオンディーヌは、現実にいたら超面倒くさそうな性質。好きになるハンスも若いね。歌舞伎では使用しない現代劇の笑い方もけっこう上手くなっており安心、舌ったらずな喋り方で5歳児のような場面もあり、ここまで女性を可愛く演じられる(ちょっと偏見的女性像も感じられましたが)とは稀有な俳優。単純な演技力とか超越してるかも。

後半は展開が早くて、付いていくのが大変。70年前の戯曲らしい、変に回りくどい言い回しも難しい(アフタートークで米吉君も大変だと)。ベルトラント、急に出てきたけど何奴?夫婦で離れることがないツノザメは後で調べてしまいましたが、顔怖い。そして人間は「透明」なのが一番怖いらしい。人間との恋がうまくいかなかったことよりも、人間界で過ごして、少しづつながら成長しているように見えるオンディーヌが、最後は記憶を無くして、もとの子供じみた状態に戻ってしまう怖さと切なさがありました。水の精の力が凄くて、鎧を勝手に外したり、体を操ったりは当然、魚や鳥を蘇生させたり、時間を戻してやりなおしたり、記憶を消したり何でもできる、のに。。。何故。。。

アフタートークは米吉君、紫吹さん、MCは白鳥かすがさん、米吉君は和装に着替えて登場、お肌が白くて綺麗!お客さんからの質問に答える形式、「米吉君が宝塚に出るなら、そして紫吹さんが歌舞伎になるなら男役、女役どっち?今日のお昼に食べたものは?美肌の秘訣は?3人で競争したら誰が早い?オンディーヌ で難しかった台詞は?」の5つ。美肌の秘訣は2人も「何もしてない・・・」というのに爆笑、サウナに入ると肌から白粉(シャベ)が出てくるのか。お昼は紫吹さん差し入れの荻野屋の釜飯だとか、ちょっと面白い。

衣装と舞台装置が手作り感溢れるのが気になりましたが、楽しく拝見、米吉君を堪能するための舞台でした。また原作も読んでみたい。

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