
有楽町朝日ホールで「市馬落語集~秋の公演~」を拝見、市馬師匠の独演会は初めてです。
開口一番「寄合酒」柳亭市助
底の抜けた徳利と洗面器で酒をくすねる部分は初めて聴いたかも。
「目黒のさんま」柳亭市馬
数年ぶりに聴いた「目黒のさんま」、熟練の味わいでしっかり面白い。殿様が普段食べている鯛はパサパサを超えてケソケソ、という表現が楽しい。今日の夜ご飯に秋刀魚を食べたことは言うまでもありません。
「蒟蒻問答」柳亭市馬
にせ坊主の名前の「弁生」は、「武蔵坊弁慶」と熊谷直実の法名「蓮生」を合わせたものらしい。蒟蒻屋の親分の良い声の「いろはにほへと…」のにせ念仏が面白い。
「無声映画」坂本頼光
以前も拝見した伊丹万作監督の『國士無双』と1902年のアメリカ映画、初見のエドウィン・S・ポーター監督の『ジャックと豆の木』の2本立て。大きい会場なので大画面で。微妙なサイズの巨人、ジャックの盗人根性が存分に発揮されるのが面白い。
「宿屋の仇討」柳亭市馬
三人組の相撲の場面で、相撲甚句が飛び出すのが市馬師匠流。三人組と侍の間に入る伊八の活躍も見逃せません。安定の古典落語3本でした。
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