
歌舞伎座で「秀山祭九月大歌舞伎 夜の部 Aプロ」を拝見しました。
『雛鶴三番叟(ひなづるさんばそう)』
翁:中村魁春(加賀屋)
千歳:中村雀右衛門(京屋)
三番叟:中村萬壽(萬屋)
伊賀越道中双六『沼津』
呉服屋十兵衛:片岡仁左衛門(松嶋屋)
平作娘お米:片岡孝太郎(松嶋屋)
荷持安兵衛:片岡松之助(緑屋)
池添孫八:中村隼人(萬屋)
雲助平作:中村歌六(播磨屋)
歌舞伎では初めて見る演目、最初の「沼津棒鼻の場」、子連れの巡礼、妊婦さんの姿にほっこり。十兵衛の和やかさ、歌六さんの平作のぷるぷるに爆笑、近道の客席も見えませんが、良い雰囲気。孝太郎さんのお米もお綺麗、松之助の安兵衛、腹痛の原因にされるのも理解できる気がする。告白するもあっさり振られる十兵衛、お米が印籠を盗むところから一気に舞台の空気感が変わる。歌六さんと仁左衛門さん、親子ですが、実年齢は仁左衛門さんが7歳年上、逆転していても全く違和感が無いのが凄過ぎる。最後の別れの場面は涙無しでは見られず。前半で以下に笑わせられるか、構成も上手、素晴らしい舞台でした。
銘作左小刀『京人形』
左甚五郎:尾上松緑(音羽屋)
京人形の精:中村時蔵(萬屋)
娘おみつ実は義照妹井筒姫:尾上辰之助(音羽屋)
栗山大蔵:中村吉之丞(播磨屋)
女房おとく:坂東新悟(大和屋)
奴照平:坂東亀蔵(音羽屋)
時蔵さんが、さらに美しく見えてびっくり、舞踊も上手すぎてびっくり、そしてしっかり笑える。常磐津と長唄の掛け合いも良い。時蔵さん素晴らしい。
『一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)』
一條大蔵長成:市川染五郎(高麗屋)
吉岡鬼次郎:中村歌昇(播磨屋)
お京:中村種之助(播磨屋)
鳴瀬:(高麗屋)
八剣勘解由:松本幸四郎(高麗屋)
常盤御前:中村雀右衛門(京屋)
染五郎さんの初役ですが、ちょっと勿体無い印象。沼津、京人形の後、しかも「檜垣」の部分が無いので、フリが全く効かないのが辛い。つくり阿呆というより、ちょっと精神の異常を感じてしまいましたが、今後の変化が楽しみです。又五郎さん、歌六さん、お爺さんがとても印象に残った今月でした。


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