築地6丁目にある昭和38年(1963年)創業の老舗とんかつ店「かつ平」、築地でほとんど食事をしなくなってしまったため、おそらく3年振りくらいになってしまいました。お久しぶりです。ヒレよりロースの方がお勧めというのは重々承知しているのですが、やはりヒレカツを。ちなみに私はヒレカツの方がロースカツより安い(100円ですが)お店をここ以外に知りません。
「ヒレ海老ライス ヒレカツ+海老フライ」
単品で海老フライ追加、予想以上にでっかい!とんかつもビッグに見えますが、実は衣が厚いだけで、肉のサイズはそれほどでもない。ザクッ!ザク!という小気味好い音が目に見えるような個性的なビジュアル。ボディビルダーの体が黒い方が筋肉が際立つのと同様、揚げ物も色が濃い方が粒の大きいパン粉の剣立ちが際立ちます。海老は尻尾もパリパリ、衣と海老のプリプリのコントラストが素敵。この食べ応えが堪りませんね。
ソースでも美味しいと思われますが、変わらず塩でいただきます。肉よりも衣の存在感が強いとんかつ。衣が油を吸っているので、やや油感は強めですが、後に響くほどではありません。
付け合わせのナポリタン、柔らかめのご飯も築地の「かつ平」というとんかつ店に、よく調和しています。朗らかな店主に家庭的なお店の雰囲気、この価格でこのクオリティーなら非常に満足!
「かつ平」のとんかつは非常に築地らしいとんかつ。決して銀座的ではなく、市場関係者が多く働いていた築地に根付いたとんかつです。食べ過ぎは体に良くないですが、揚げ物、油を使った料理は力が出ること間違い無し。その歴史的な意味合いも含めて素晴らしいお店の1つだと感じます。ごちそうさまでした。
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