お江戸上野広小路亭「第350回 講談広小路亭」の整理券を無事ゲットし、ずっと行ってみたかった明治38年創業の老舗洋食店「ぽん多本家」にお伺い。11時開店が嬉しいです。重厚な扉を開け、入ってすぐの3席しかないカウンター席へ。せっかくなのでカツレツ以外も注文。
「キスフライ、柱フライ」
ウェブサイトで見ると江戸前だそうだが、めっちゃ旨い！今まで食べたキスフライの中で一番。肉厚な身はふっくらジューシー、甘みもしっかり感じられます。最高。そして柱フライも旨過ぎてびびった。帆立フライかと思って食べてみると、なんと中には大量の小柱。キス同様に瑞々しく仕上げられ小柱特有の豊潤な旨味も十分。小柱をまとめて揚げる技術も凄く、素材の質もそんじょそこらの鮨屋や天婦羅屋など軽々と凌駕しています。素晴らしい。
「カツレツ」
とんかつではなく、「カツレツ」は普段食べないロースのみですが、これも旨い。豚肉はブランドにこだわらず、関東全域からベストなものを仕入れているという。成蔵、丸五といい低音調理のとんかつ、好きだな〜。思うに濃い揚げ色のものは香り含め衣の存在感がどうしても強くなるか。低音調理の方が、衣の存在感を抑え、肉の旨味を強く感じられる気がいたします。何気に添えられたじゃが芋フライ、キャベツもふんわり食感良く上質です。
周りの脂身部分は落とし、芯の部分のみを使用しているため、通常のロースかつと比べ脂っこさは非常に弱いのが嬉しい。これなら年配の方でも無理無く食べられそうです。
肉は至極柔らか、旨味が強いので、何も付けなくても食べられます。半分はそのまま、半分は塩でいただきました。値段はそれなりですが、それ以上の満足感。
要予約な「とんかつ成蔵」より、時間制限もなく、魚介も美味しい「ぽん多本家」に軍配（とんかつの味だけで言えば、成蔵に軍配）。次回はビーフシチュー、ポークソテーなんかもいただいてみたいですね。ごちそうさまでした。
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