東京オペラシティ アートギャラリー「篠田桃紅展」菊池寛実記念 智美術館「篠田桃紅 夢の浮橋」

東京オペラシティ アートギャラリーで「篠田桃紅展」を拝見しました。大好きなアーティストですが、会場が淡白なせいか、そこまでの感動は無かった。同時開催は「寺田コレクションから 1960-80年代の抽象」「project N 86 諏訪未知」

後日、菊池寛実記念 智美術館で「篠田桃紅 夢の浮橋」を拝見。展示数は圧倒的に少ないものの、展示の仕方なのか、収蔵品の違いなのか、こちらの方が圧倒的に良かった。縦の線が印象的な3作品「昔日の朱」は朱、「沈黙」はグレーと黒、「収穫」は黒と朱。横並びに展示されているのが素晴らしい。2013年に作成された「雲に聴く」という作品もすごく良かったし、1983年の「結び」の緊迫感もヒリヒリ。最も素敵に感じたのは「Beyond（訳題：遥か）」という富士山（不二）を描いたと思われる作品、小さい作品なのですが、金泥で描かれた富士山が距離や角度によって瑞々しく移り変わり非常に美しい！同じ作家さんの展示会でしたが、こうも楽しさが違うのかと驚きました。