スイーツ「おかしやうっちー」千駄ヶ谷・北参道

千駄ヶ谷にある国立能楽堂の近くで美味しいお店がないかなと探していて見つけたお菓子屋さんが「おかしやうっちー」、一度お伺いしたことがある「ボニュ」のパティシエ内山裕介さんが昨年9月に開店したお店でした。店内に予約専用のイートインスペース（一組限定の一時間制）があります。今のところ1週間くらい前だと予約可能のよう。4席しかありませんが、1人ですので広すぎるくらい。カーテンで仕切られており、うっちーさんもとても和やかな方ということもあり、落ち着く空間です。

「ショートケーキ みるく ちっちゃいの」

「おかしやうっちー」のシグネチャーケーキ。フルーツ入りもあるそうですが、最初はプレーンがお勧めとのことで、そちらを。ジャージー牛乳ベースのオリジナル生クリームに中はスポンジと極シンプルな構成。通常の生クリームは乳脂肪分40%程度ですが、20%で仕上げてあるそう。名前の通りミルク感が凄い。濃厚ですが、とても軽やかなのが新感覚。スポンジもふっわふわで旨っ。コーヒーとの相性も素晴らしい。

「神果卵のプリン」

高知県四万十川の高級卵「神果卵」を使ったプリン。カラメルは豚の調味料入れに別添え。今まで食べたプリンの中で最も滑らか。ちょっと滑らか過ぎやしませんか。火を入れすぎると香りが加わるので、固まるギリギリで仕上げているそう。余計なものを一切入れず卵より卵味。カラメル要らないわ。同じくボニュ出身の河島シェフの料理同様、栄えないけれど面白い料理が続きます。

「神果卵のシュークリーム」

普通は卵黄で作るところ、全卵を使用したカスタード。かなり緩めで色も白っぽいです。クリームが軽い分、記事はしっかりしたもので。美味しいけど、シュークリームはウエストのとか、昔ながらのこってりしたものが好きかも。ただどれも後味がさっぱりなので、いくらでも食べられます。もう一個追加。

「水のレアチーズケーキ」

フランス産クリームチーズと水だけで作ったケーキに見えないチーズケーキ。柔いのでガラスの器に入っています。一般的なレアチーズの濃厚さとは全く方向の違う素材の持つ濃厚さ。とても濃密です。酸味も自然で美味しい。誇張ではなく飲めるチーズケーキです。

どれも面白い甘味で、やっぱり「ボニュ的」雰囲気。料理のレシピは「ボニュ」のオーナー来栖けいさんはタッチされていないそうですが、あのどこにもない世界観を作り出したのは凄いです。良い意味で、皆様変態ですね。プリンやチーズケーキも美味しかったのですが、もう一度食べたいとなるとショートケーキ、次回は予約時タルトもお願いすることは確実です。とても良い場所に開業していただきありがとうございます。ごちそうさまでした。