七月大歌舞伎 昼の部『新歌舞伎十八番の内 素襖落』『歌舞伎十八番の内 外郎売』歌舞伎座 後半

昼の部 三本目の演目は新歌舞伎十八番の内『素襖落』です。

配役
太郎冠者:市川右團次
次郎冠者:大谷友右衛門
姫御寮:中村児太郎
大名某:中村獅童

狂言ベースの舞踏劇。休演の海老蔵さんの代役は右團次さん、突然の変更でこのクオリティーは素晴らしく、友右衛門さんはいぶし銀の味。不覚にも途中で寝そうになってしまいましたが、最後の太郎冠者が姫にもらった蘇芳を巡る大名とのやりとりは美しい笑いです。

昼の部 四本目の演目は歌舞伎十八番の内『外郎売』です。

配役
貴甘坊:堀越勸玄
小林朝比奈:中村獅童
小林妹舞鶴:中村児太郎
遊君亀菊:中村梅丸
虎屋番頭:市川新蔵
工藤祐経:中村梅玉

勸玄君の早口の長ぜりふで大変に盛り上がった話題の一幕。外郎売の曽我五郎は代役不能のため役自体なくなり、代わりに番頭が登場。登場しただけで会場からは大歓声、勸玄君も父母に似て相当な華がありますね。可愛さで押すだけでなく、しっかりと演技しているのがとても健気、流石に泣きはしませんでしたが、そのお気持ちはわかります。海老蔵は非贔屓ではなりますが、勸玄君は2015年11月「吉例顔見世大歌舞伎」の初舞台から何故か度々拝見しています。そのうち泣いちゃうと思います。長台詞はちょっとたどたどしさはあったものの、なんとまだ6歳にしてこの演技。立ち回りも立派でございました。私の6歳の頃を考えるとその差は絶望的!何卒真っ直ぐお育ちになって欲しいものです。梅丸やっぱり可愛い!梅玉、市蔵、雀右衛門、魁春とベテランに囲まれ盤石の一幕。貴重な舞台を拝見でき、感慨も一入でございました。

夜の部の『星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)』はチケットを取らなかったのですが、評判も素晴らしくよいので、少し後悔しております。色々問題もありましたから最初で最後の演目になるのでしょうか!?

コメント

タイトルとURLをコピーしました