どじょう料理「どぜう飯田屋」浅草

初めてのどじょう鍋をいただきに1902年創業の老舗どじょう店「どぜう飯田屋」にお伺いしました。日が沈む前、通常のディナーより早い17時スタートというのも良い気持ちです。どじょうの記憶となると、子供時分、金魚と同じ水槽で飼っていたことと、銀座時代の「みを木」で佃煮を食べたことくらいでしょうか。水槽のどじょうは割と長いこと生きていたのですが、危険な魚と知らずにブルーギルを入れてしまったところ、死んでしまいましたが。。。

ちなみに東京には「どぜう飯田屋」含め有名などじょう屋が5店あり、同じく浅草の「駒形どぜう」が一番古く1801年創業、浅草の反対側、本所吾妻橋の「どぜう ひら井」は1903年創業、「両国どぜう 桔梗屋」は1933年創業、江東区高橋の「伊せ喜(いせき)」は1887年創業ですが10年ほど前に廃業しています。東京の下町ではとても身近な精力の付く食材、どじょうプロに聞くと「駒形どぜう」より「飯田屋」の方がメニューが多いそうです。

お通し「どじょうの唐揚げ」
どじょうの唐揚げ
下はゴボウ。スナック感覚でビールに合います。

「どぜう鍋(まる)」
どぜう鍋(まる)
鍋いっぱいのどじょうです。底の浅い丸鍋に、こっくりとした甘めの割下で。面白いのは味噌汁、卵焼きも甘さは強めなこと。これが伝統的な江戸の味付けかと想像されます。

煮立ってきたらネギ、ゴボウ、豆腐を投入していきます。
どぜう鍋(まる)
どじょうの泥臭さを抑えるためにも、ネギはできるだけ大量に入れるのがポイント。さらに山椒、七味もたっぷり投入。これらはどれだけお代わりしても無料です!プロ曰く「ネギを食べる料理」とのこと。

追加割下が薄いもの、濃いもの2種類用意されていますので、味を調整しながら煮込んでいきます。
どぜう鍋(まる)
鍋が浅いので割下がすぐに蒸発するので忙しいです。チャッチャと動かないと美味しくできないので、チャッキリ気が早い江戸っ子らしい料理と感じます。10分ほどで出来上がり。あまり綺麗でないので、小皿に取った写真はありません。臭みは全く無く、滑らかな食感、小骨が良いアクセントとなっています。どじょうの味というかネギと割下の味。それが美味。

「うざく」
うざく
どじょうだけでなく、鰻や鯨、鯰料理もあります。ここで鰻を頼む意味もなさそうですが、さっぱりで口直しに最適。

「ほねぬき鍋(ヌキ)」
ほねぬき鍋(ヌキ)
続いて開いて骨を抜いた「ほねぬき鍋」をいただきます。生のものをタレに付けたもの、見た目小さい鰻の蒲焼です。

店員さんが皿から一気に鍋に投入してくれましたが、プロの技ですね。素敵。こちらは食感を補う目的でしょうか、最初からゴボウが入っています。
ほねぬき鍋(ヌキ)
こちらはすき焼きのように玉子に付けながらいただきました。白飯も追加し、最後に残った玉子をぶっかけて食べるのも最高に旨い!そして鍋の隅や底に残った割下をたっぷり吸い込んだどじょうやネギの残骸は食べながら菊正宗、もちろん樽酒をちびちびやるのも最高じゃないか!

どじょう感があるのは「マル」ですが、「ヌキ」は「ヌキ」でどじょう自体はさっぱりといただけて美味しい。次行くとしても2種類頼んでしまいそうな気がいたします。また玉子の入って柳川鍋もいただいてみたい。下町の味、大満喫、大満足などぜう料理でした!

この後、「FUGLEN ASAKUSA」「焼肉ビースト」、浅草地下街の「雑派」「タイラオ」、名称不明のバーをハシゴし朝5時まで飲み続けることになるとは、今は知る由もないのでした。。。

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