銀座の「すきやばし次郎」で10年修行された岡崎亮親方が2020年6月に開業した鮨店「あお」にお伺いしました。水土のみですが、握りのみのランチ営業をされています。「すきやばし次郎」は一度だけお伺いしたことがありますが、1貫目の鮃のシャリのインパクトと小肌の旨さ(蛸の不味さも)は記憶に強く残っています。
「平目」
米の食感はやや固め、シャリは想像したより優しめですが、塩味酸味もしっかりと感じられて旨いです。やっぱり赤酢ブレンドよりも米酢オンリーの鮨の方が好きだわ。握りは高速系かと思いきや、かなりゆったりというかもったり、もう少しスマートになると格好良いかも。鮨の形は流石にとても綺麗です。
「新イカ」
軽い食感で美味。下足は何処いった?
「縞鯵」
美味しくはあるのですが、残念ながらタネには強い旨味を感じないかも。銀座の「青空」にお伺いした時にも感じるのことなのですが、「すきやばし次郎」出身だと仕方が無いのか?
「鮪赤身」
漬けで出して欲しかった。
「中トロ」
「小肌」
酸味強めですが、締め方が弱いのか中途半端な感じがいたします。シャリとの調和が全然ベストでない感じ。もちろん美味しいですが、期待していたので、ハードルが上がっていました。
「ミル貝」
「鯵」
裏返して握るのは珍しく思いましたが、この握り方だと食感も滑らかになり瑞々しさが増すのか。大変端正なお味です。
「蒸し鮑」
香りもしっかりあり旨い。やはり鮑はフレンチより日本料理の食材です。
「車海老」
通常は真ん中でカットするのですが、そのまま一口でいただきました。甘みもしっかりで旨い。
「鰯」
久々に食べました鰯。光物大好き。ちょっと骨が気になりましたが旨い。
「蛸」
「煮蛤」
ツメの塗り方の問題かも。少しバランスが悪く感じました。
「小柱」
「バフンウニ」
「イクラ」
「穴子」
トロトロ。旨い。
「干瓢巻き」
巻き方は悪く無いですが、干瓢の存在感、味わいは薄め。
追加「〆鯖」
旨い。今日一番かも。何で出さなかったんでしょう?
追加「小肌」
念のため追加で頼んでみましたが、1貫目と同じ印象でした。
「玉子」
中におぼろと干瓢を入れた玉子巻きは見た目も可愛くて良い。セロテープとホルダーを連想しました。
「メロン」
すきやばし次郎でもお馴染みの水菓子をいただき終了。久々の正統的な米酢の寿司でしたので、とても美味しくいただけました。岡崎親方も、修行店では素晴らしい客あしらいが学べるとは思えませんが、常連客ともあまりお喋りせず、静かなのも好みです。ただ凄いと思わせる寿司は無く、もう少し価格も手頃な別の店で代用ができる印象。まだまだお若いので今後に期待ですね。
食後、迎いのAOビル2階にある「ジェルボー東京本店」に久しぶりにお伺いしました。ハンガリーの伝統菓子がいただけるお店ですが、コロナの影響で今月末閉店だそう。今日で2回目で言うことではないですが、希少なカフェがまた。
「ムースショコラ」
ハンガリーの風を感じるケーキが無く、モンブランも品切れということで、こちらをいただきました。閉店間際であんまりやる気ないのかも。。。ケーキは重厚感があって美味しい、コーヒーとの相性も抜群です。寿司後の甘いケーキ最高。ごちそうさまでした。
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