ヨーロッパを走行する長距離夜行列車「オリエント急行」のシェフを日本人で唯一務めたという曽村シェフのフレンチレストラン「アタゴール」にお伺いしました。
「玄界灘産クエの出汁スープ、サフラン風味」
浅利、蜆、茴香(ういきょう)、けっこうパンチの効いた味わいですが、味噌汁っぽい感じもしてほっこり。
「ホロホロ鷄とフォアグラのテリーヌ、鎌倉野菜のサラダ」
ハーブとビーツのソースで。盛り付けも綺麗で鮮やかな一皿。フレッシュで美味しい野菜に、肉感のしっかりあるテリーヌです。
「甘鯛のポワレ」
定番の鱗焼き、ホタテ、菜の花、スパイスの効いたトマトとハーブソースで。鱗焼きの精度がもう一つですが、ザクザクの食感も良く、甘鯛は美味しい魚です。
「茴香のグラニテ」
お口直しに続いてメイン。
丸っとした体に、ぴょこんと飛び出た足が可愛い!萌えます!
コロナウイルスの影響も有り、ジビエが手に入りにくいそうですが、追加料金で千葉県房総産の小鴨(サルセル)を用意していただきました。
フランベで香り付け。上にかかっているのは桜の葉。
どんどん食欲が湧いてきます。
「小鴨の内臓と里芋のミニグラタン」
ほんのり苦味のある内臓、プリッとした歯ごたえも素敵。
「小鴨のロースト、肝とアルマニャックのソース」
肩肉、ササミ、モモ肉など小さいので1人1匹で丁度良いボリューム。銀杏、百合根など冬の味覚の付け合せも嬉しいです。さっぱりとしていますが、ジビエらしい力強さがあり旨いです。細い骨や足もバリバリいただけます。桜の葉の塩漬けを間に挟む食べ方も面白い。ソースがもう少しインパクトがあっても良いと思いましたが、大変美味しくいただきました。
「アフォガート」
デザートは2品。エスプレッソアイス、マスカルポーネクリームにエスプレッソとカルーアを加えた大人味。
「栗のクレームブリュレ」
左右非対称な焦がし方も良く、中に栗も沢山入っています。マロングラッセも美味しい。
「コーヒー、シュトーレン」
通常は名物となっている併設の青い寝台列車に移動していただくのですが、移動が億劫なので、そのままレストランでいただきました。クリスマス名物のシュトーレン、今年いただくのは最初で最後かと思われます。
再訪はなかなか難しいかもしれませんが、鹿の頭蓋骨が沢山飾られたお店の雰囲気も素敵なレストランでした。ごちそうさまでした。
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