銀座六丁目にある日本料理店「井雪」の姉妹店、築地にあるスッポン料理店「六寛」にランチにお伺いしました。岐阜県下呂市、天領酒造の日本酒「飛切り」をぬる燗でいただきながら、料理スタート。
「スッポンのレバーペースト、数の子の松前漬け」
そば粉のチュイールにレバーペースト、西洋料理っぽい雰囲気が面白い。初めて食べるスッポンのレバー、鶏よりもクセが無く食べ易く感じます。
「スッポンの茶碗蒸し」
黄金色のスッポン出汁に纏われた極ソフトな茶碗蒸し、中にスッポンの肉。想像通りの味わいですが、旨味は抜群。スッポンは安定性の高い養殖物、浜名湖の服部中村養鼈所ものを使用されているそう。
お造り「平目の昆布〆、蛸」
蛸は白牡丹のように、綺麗な飾り包丁が入れられています。今まで食べた蛸刺の中で一番柔らかかった。ミズダコなのか?平目もクオリティー高いです。
「スッポンの唐揚げ、たらの芽の天ぷら」
スッポンの唐揚げと言えば肉っぽい部分と思っていたのですが、トロトロのエンペラの唐揚げが最高、エンペラのみと肩肉が少し着いた2個、これは旨い!薬味に橙が添えられるのも興味深いですが、これは無くても良いかも。
「スッポン丸鍋」
随分厚みのある冷めにくい土鍋でグツグツ状態で登場、焦んがり焼かれた生麩、ネギ、スッポン入りですが、何よりスッポンのみから取ったというスープが絶品。そのままで美味しすぎて薬味のネギと生姜を入れるのを忘れていました。もちろん全て飲み干します。
「スッポン雑炊」
美味しいに決まっています、ランチタイムにリーズナブルなスッポン雑炊を出すお店もありますが、別物。薬味は鶉の煮卵。
「黒豆入り蕨餅」
餅も黒豆も美味しいが、きな粉がすごく美味しくて気に入りました。昔を祖父母の家で作っていたお餅に付けて食べていたきな粉を思い出すお味。
おそらく小学生以来(その時に記憶はスッポンの血を飲んだことしか無し)のスッポン料理専門店、日本が誇る素晴らしい食材ですね。スッポンの原価がおいくらくらいなのか不明ですが、もうすこしリーズナブルで予約が取りやすいと度々お伺いしてしまいそうなお店です。ごちそうさまでした。
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