オー・プロヴァンソー「ちょっと美味しいハヤシライス」麹町 半蔵門

国立劇場で文楽公演、第二部を拝見する前に2007年3月開業の麹町のフレンチ「オー・プロヴァンソー」でランチ。サービスの方は制服でビシッと決めて、テーブルには白いクロス、ただお店の雰囲気はカジュアルでビストロ的。

ホタテのコンフィ、夏野菜、コンソメジュレ、マスカット
ホタテのコンフィ、夏野菜、コンソメジュレ、マスカット
マスカットソースとの組み合わせが好きではないですが、帆立、野菜が美味。

バゲット
バゲット

青森産鱈のポワレ、オマール海老と野菜のソース
青森産鱈のポワレ、オマール海老と野菜のソース
一押しという魚料理。分厚くカットされた鱈が良い感じ。こちらはソースがとても良くて、濃厚でないオマール海老に野菜出汁が柔らかさと奥行きを加え、淡白な鱈との調和が素敵。濃厚なビスクも良いですが、こういう方向性もフレンチらしくて好き。

ちょっと美味しいハヤシライス
ちょっと美味しいハヤシライス
ハヤシライスの定義が、その命名からして不確定ですが、これは明らかに「ちょっと」な訳はない。「ハヤシライス」の皮を被った「牛頬肉の赤ワイン煮込み」ですね。スモーキーな香りがそそるハヤシ部分は赤ワインのエレガントな香りと味わい。いやこれ本当手間暇かかっていると思います。お米も美味しく、ほろほろに柔らかく仕上げらた牛肉ももちろん美味しいのですが、ハヤシ部分が主役ですね。飲めるソース、旨い。数えるほどしかハヤシライスと名付けられたものを食べたことはありませんが、過去一番(値段も一番)。そして食べた後のキレが良いのも見事。

桃と紅茶のケーキ、無花果のタルト、柑橘ゼリー、チョコレートムース、クレームブリュレ
桃と紅茶のケーキ、無花果のタルト、柑橘ゼリー、チョコレートムース、クレームブリュレ
デザートは5種から好きなものを選べますが、全部以外の選択肢はなし。大好物の無花果、クレームブリュレが嬉しい。そしてビジネスマンが多いためか皿出しが滅茶早くて、40分くらいしか経っていないのでは。食後はコーヒーをいただきしばしゆっくりさせていただきました。

オープンキッチンで仕事しておらえる中野シェフは、ちょっと怖い方かたと思ったら、滅茶笑顔が素敵な柔和な方でした。サービスも良質でとても素敵なフランス料理店、また絶品ソースを堪能しにお伺いしたいですね。ごちそうさまでした。

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