フレンチ「メゾン・ケイ」御殿場

フランスで日本人初のミシュラン3つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフと和菓子屋「とらや」のコラボフランス料理店「メゾン・ケイ」でランチ。場所は静岡県御殿場、バスで東京駅から「御殿場プレミアム・アウトレット」へ移動し、そこから徒歩で20分ほど。東京から出るのは1年ぶりくらいでしょうか。

グジェール
グジェール
24ヶ月熟成のコンテチーズ。チーズが濃いためか、ちょっと不思議な食感です。

南瓜のポタージュ、フロマージュブランのエスプーマ
南瓜のポタージュ、フロマージュブランのエスプーマ
西洋南瓜、バターナッツ南瓜の2種類を使用、上にオリーブ。見た目よりも軽い印象。

ジャルダン・ドゥ・レギューム・クロカン
ジャルダン・ドゥ・レギューム・クロカン
中央にレモンのエスプーマ、下に3種のソース、アーモンドとブラックオリーブのクランブル。近隣で収穫した40種類程度の野菜やハーブを使ったスペシャリテ。見た目は綺麗ですが、無情にも大胆にかき混ぜ、ソースがグリーンになったら出来上がり。甘味、苦味、辛味など色んな要素を含む野菜群の鮮度が良いのはもちろん、それをまとめる青臭さのあるソースがかなり美味しい。

パン・ド・カンパーニュ
パン・ド・カンパーニュ
横浜と静岡県駿東郡長泉町にある大人気のパン屋「ブーランジェリー・パティスリー・アダチ」のもの。中はフワフワを通り越してブワブワ、外はフワカリ、優しい酸味で個性のある素敵なパンです。シチリアのオリーブオイル「セドリック・カサノヴァ」と一緒に。

じゃが芋のニョッキ、パルミジャーノ・レッジャーノのソース
じゃが芋のニョッキ、パルミジャーノ・レッジャーノのソース
上に御殿場の「渡辺ハム工房」の生ハム、ジュ・ド・ヴォー。きたあかり、インカのめざめの2種類のじゃが芋を使用。2種類同野菜を使うのがメゾン・ケイ流なのでしょうか。味の円みが出るのかもしれません。

金目鯛の鱗焼き
金目鯛の鱗焼き
上にレモンコンフィ、紫キャベツ、ゴボウの赤ワイン煮、トマトコンフィ。サスエ前田魚店から仕入れた魚は流石に旨い。酸味の特に強いワイン煮との相性は疑問ですが、金目鯛の身はしっとり、火入れも申し分ありません。

ランド産小鳩のロースト、味噌のラケ
腿肉のフリット
デフォルトは鶏肉ですが、追加料金で牛、豚、鳩に変更可能。レバーのパテとリンゴ、ソースはシンプルにジュ・ド・ピジョン。比較的クセの無い鳩ですが、心地良い弾力と旨味。味噌がレストランの個性となっており美味。リンゴにもう一工夫欲しいところですが、ソースもレバーも良い。

腿肉のフリット
ランド産小鳩の腿肉のフリット
嬉しいおまけ。嬉しい追い掛けソースは、パンに付けて余さずいただきます。

カシスと栗のヴァシュラン
カシスと栗のヴァシュラン
ヌガーグラッセ、カシスのアイス、マロンアイスの3層構造の変形ヴァシュラン、とらや羊羹ソースを掛けて出来上がり。上に小さい羊羹も乗っています。羊羹で甘みが強くなるのに苦労したそうですが、カシスソースと合わせてバランス良く。

コーヒー、ビスキュイ・ブルトン
コーヒー、ビスキュイ・ブルトン
軽井沢の「丸山珈琲」は優しいお味。富士山型のシュガーポット、目の前にあるのにいるのかな。

クレーム・セサミ
クレーム・セサミ
最後はゴマを使ったクリームで終了。

目の前の富士山がとても綺麗で、気分は2割ほど上がる。自然豊かな場所にあるレストランの強みです。
富士山
久々の自然豊かな場所での食事で、特に野菜や魚は地産地消の意味が高いと実感。水もとても重要ですね。小林シェフが「食材に旅はさせない」というようなことを言われていたのですが、とても共感いたします。料理の味以外にも色々気付かせてくれる素敵なフランス料理店です。ごちそうさまでした。

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