壽 初春大歌舞伎 第一部『一條大蔵譚』『祝春元禄花見踊』歌舞伎座

壽 初春大歌舞伎 第一部『一條大蔵譚』『祝春元禄花見踊』歌舞伎座
歌舞伎座で「壽 初春大歌舞伎 第二部」を拝見しました。コロナにより代演、休演有り。まずは『一條大蔵譚 檜垣奥殿』から。

配役
一條大蔵長成:中村勘九郎(中村屋)
吉岡鬼次郎:中村獅童(萬屋)
鳴瀬:中村歌女之丞(成駒屋)→澤村國久 (紀伊国屋)
八剣勘解由:中村山左衛門(中村屋)
お京:中村七之助(中村屋)→中村京蔵(京屋)
常盤御前:中村扇雀(成駒屋)→中村歌女之丞(成駒屋)

阿保の振りをして過ごす、源氏贔屓の実在の平安貴族、一條大蔵長成が主役のお話。『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』の四段目です。椅子でバランスを上手く取って遊んだり、狂言師のお京の舞の間に眠ってしまったり、愛嬌たっぷり、もはや子供か。花道に出て、一瞬吉岡鬼次郎に気づく素振り。すぐに阿保に戻りお供の傘の陰に驚くふり。常盤御前役の歌女之丞さんは、ちょっと高貴な感じが弱く、着物捌きも不慣れな様子。悪役勘解由の女房鳴瀬役の澤村國久さんの控えめな演技、健気さがとても良く合っている。中村獅童さんはやっぱり動きがちょっと重いかな〜。動いた後に止めるっていう動作ができていないのかしら。勘九郎さんの阿保と真面目の切り替えはお見事、最後に勘解由の首を持って浄瑠璃的に笑うのが狂気で怖過ぎです。

二本目は『祝春元禄花見踊』、長唄囃子連中によるひたすら楽しい舞踏劇。

配役
真柴久吉:中村獅童(萬屋)
山三:中村勘九郎(中村屋)
阿国:中村七之助(中村屋)→休演
若衆雪之丞:中村橋之助(成駒屋)
同 月之丞:中村福之助(成駒屋)
同 花之丞:中村虎之介(成駒屋)
同 松之丞:中村歌之助(成駒屋)
奴喜蔵:小川陽喜

芝翫さんの息子3人はやっぱり混乱、芝翫さんに激似の方が1人いたが誰だ?息子だよね?先ほど鳴瀬役で出ていた澤村國久さんは、やっぱり好きなお顔立ち。獅童さんの息子、初お目見えの小川陽喜君の立ち回りはずるいな。電池式?頭が重そうで、よちよちした動きが可愛すぎると共に、必死で後ろに隠れる後見さんの軽やかな仕事に感動です。嬉しそうな獅童さんのお顔を見てると、こちらまで嬉しくなりますね。

コロナ感染者激増ですが、来月も無事公演ができますように。

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